こんにちは、ゆとりばてぃです。
かれこれVAIO歴は10年弱になろうとしている者です。そして、その遍歴をわざわざブログに綴っちゃうぐらいにはVAIOを好んでいるアメリカ暮らしの大学院生です。まぁ要するに軽度のVAIOファンです。
自然との調和、流行りにふりまわされない個性、日本製ならではの品質と文化表現、数字に表れない使用感の追求
――そういった現代的な価値観を古くから徹底し続けている点に、なんともいえない奥ゆかしい魅力があります。
そんなVAIOが世界初の立体成型フルカーボンボディのノートパソコンとして発表・発売したのが、
VAIO Z(14.0型フルカーボン)
というもの。
「いのちの源」である炭素からなるカーボンファイバーを、世界で初めて立体的にまとった日本製の14インチノートパソコンです。
このページでは、そんなこんなで約10年のVAIO歴を持つ私自身がいま愛用しているそのVAIO Zについて、個人的な口コミをまとめてみようと思います。
VAIOファンではありますが、ここではメリットばかりではなく、今後への期待も込めて正直にデメリットもレビューすることとします。
とりあえず総評をさきに書いてしまうと、こんな感じになります。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント: 個人的にもドラマチックな一台。
ちゃんと情報を透明化する意味で、念のためVAIO Z入手の経緯について述べておきます。
このVAIO Zは私が自分で買ったのではなく、SNSのキャンペーンを通じて頂いたものです
(そのドラマチックな話は別記事にて → 信念を曲げず、先入観を曲げた4月の話。)。
ただ、商品あっせんを依頼されたわけではありません。純粋にキャンペーン当選で頂いたものですので、この「ゆとりばてぃブログ」の方針どおり、このページでも他のページ同様に素直なレビューを書きます。仮にVAIOひいき的な部分があるとしても、それはヤラセや忖度(そんたく)ではなくて、元々ファンであるがゆえの結果で純粋にそう思っていることです。
こんな感じの文脈を踏まえて読んでいただければありがたいなと思います。
VAIO Z(14型フルカーボン)のメリット
“世界初”の革新性と物語性
個々のメリットを挙げていく前に、まずVAIO Zという機種の心臓のような特性として、どうしても触れておかなければいけないポイントがあります。
実は2014年7月にソニー(SONY)から独立しているVAIO。
イチからのスタートを切ったその7年目……2021年。ついに「VAIO Z」という革新的な機種を発売しました。その革新性は、
世界で初めてパソコンのボディ“全体”をカーボンという素材で作った
という驚愕の技術と独創性にあります。まぁ正直私自身も製品発表会でそれを初めて聞いた時、どのぐらいすごいのかは最初まったくわからなかったのですが笑……よくよく聞くとホント異次元のすごさです
実はF1のレーシングカーにも使われるカーボンファイバーは強靭かつ軽量。ただし加工が難しく、ノートパソコンへの使用はこれまで“部分的”なものにとどまっていたようです。
カーボンを立体成型すればパソコン“全体”にまで使えるわけですが、それにはどうしても相当の時間と労力が必要になります。そのため、いままでは飛行機やロケットといった生産数の少ない分野での応用がほとんどだったとのこと。
そういったこれまでの状況を考えると、
VAIO Zがフルカーボンボディとなったのは、次世代の可能性を大きく広げる成果
だといえそうです。このあと紹介する個人的に感じたVAIO Zのメリットのほとんどは、この立体成型フルカーボンボディを軸に展開されています。
ソニーからの独立後、どちらかというと堅実な製品を送り出してきたVAIO社。満を持して今回のVAIO Zで攻めの一手を打った形ですね。
つまり、VAIO Zというパソコンには、
- 単なる数字アピールではない意義ある世界初の構造
- VAIO独立後の第一“攻め”フェーズの集大成
という、スペック的価値とストーリー的価値が有機的に絡み合いながら宿っていると思います。ちょっと何言ってるかわからないと思われた方は、「スープと麺と店長の思いがこの一杯のラーメンに見事にまとまっています」的な話として受け取ってください。
ひねり・落下・水かけ試験突破の堅牢性
華やかながらもどこか少し頑丈さに不満が聞かれたソニー製VAIOに対して、
独立後VAIOは実は一貫して、異次元とも言える頑丈さにこだわっています。
ノートパソコンの「持ち運ぶ」という部分にめちゃくちゃ真剣に向き合っています。
今回のフルカーボンボディはその路線の究極形態だといえます。中でも、
- 1.27mの高さからバタンと落としちゃう試験
- 液晶が開く限界よりもさらにグイッと開いちゃう試験
- 本体をグーッとひねっちゃう試験
- 150ccの水をツーっとキーボードにかけちゃう試験
- ペンを挟んでチョイっと無理やり閉じちゃう試験
- 上・下・右・左・前・後の6側面すべて90cmの高さからバタンと落としちゃう試験
はVAIO公式YouTubeチャンネルの「VAIO Z/VAIO Pro Z品質試験動画」としてまとめらており、その凄まじいVAIO Zの強靭さを見ることができます。
とくに私が好きなのは(いや、ほんとは推しのVAIOが痛めつけられるのは見たくないんだけど、この試験を乗り越えてるんだぞの意味で自慢したいのは)、ペン挟んじゃうやつです。
意外と日常で起こりうる事故だと思うし、すでにめちゃくちゃ頑丈だった前の機種よりもさらに頑丈だよってことがわかって、地味ながら感動します。
最近は中身空っぽうわっつらでいい気になっているモノもヒトもたくさんなので、こういう地味な所をひとつひとつ手を抜かずに追い求めてるあたり、めっちゃ好きです笑。自分がうわっつら人間すぎて中身を求めているからかもしれないってことは内緒……
ノートパソコンとして携帯するうえで、このVAIO Zの笑っちゃうほどの強靭さは大きな安心感をもたらしてくれます。
1kgを切る軽さ
そんな異常な頑丈さをそなえながらも、約958gでおさまっているのはVAIO Zの強力なメリット。
1kgに収まる14インチ液晶のノートパソコンというのは、ものっっっすごく軽い部類です。
軽さを売りにして「エア」という名前までついているMacbook Airでも、13.3インチ・1.29kg。VAIO Zはこれよりもさらに330g前後(だいたいコンビニのおにぎり3個分ぐらい)軽いです、実は。
外に持ち出すのも、手で掴むのもラク。
この軽さにレベチの頑丈さが相まって、もうめっちゃ持ち運びがラクです。
VAIOが長年ビジネスマンを念頭に開発をすすめてきたことは、VAIO Proという法人向けシリーズが発売されていることから明らかです。
日々、手と脚を動かし、ハードに働く場面が多い(はず?)の日本のビジネス環境。それを想定しているので、丈夫さに加えて軽さにも妥協がありません。カフェとかで仕事しちゃう系のフリーランスの方にも向いているかもしれないですね。
この「挑戦ってかっこ悪い」とかいう激かっこいいフレーズが登場するプロモ動画では、ビジネスマンがVAIO Zを抱えて走ってますし、なんなら投げちゃってます。
あと、ちらっとさっき触れましたが、
ノートパソコンに標準的な13.3インチと見せかけて、ちゃっかり14インチという大きめ液晶サイズ
が、この軽くて堅いボディに乗っています。
この軽さ・堅さ・広さの3つを高い次元で同時に成り立たせることができているのは、フルカーボンボディのなせるわざ
ってことだと思います。どれかを優先すればどれかのレベルが一気に落ちてしまうというノートパソコンの常識を、VAIO Zは鮮やかにブチ破っています。
盗撮対策・リモート配慮のカメラ隠し
ささいなことですが、液晶の上についているカメラを隠す物理的シャッターがついているのもありがたいです。
カメラ見える状態
カメラ隠し状態
すこし前に世界的な大問題となった事件として「ノートパソコンが遠隔操作でハッキングされ、内蔵カメラを通して盗撮される」というものがありました。以来、IT大国であり人権に敏感な国でもあるアメリカでは、カメラ部分にテープを貼ったりして物理的にカメラを封じている人もしばしば見かけます。
今回のVAIO Zはそのプライバシーリスクに物理的に対応しているので、安心感がはんぱないです。
テープを貼ったりせずに済むのはもちろん、
リモート会議やリモート授業でミスって顔出しONにしちゃっても、この物理シャッターを閉じておけば大丈夫
ということになり、併願校受かっているよりも安心感あるんじゃないかレベルの安心感もあります。
あそびも取り入れたミニマルデザイン
ハード面の最後として、VAIO Zの見た目についてもふれておきたいと思います。カーボンを立体成型しているため継ぎ目のような部分がかなり少なく、
VAIO史上最高レベルでミニマルなデザインにしあがっています。
ロゴ小さめ天板
シャープな側面
併用中の別モデル(VAIO SX14)
併用中VAIO SX14側面
見比べると、VAIO Zのほうがいっそうシャープで、削ぎ落とされたデザインになっている気がします。ただ実は、ひたすらシンプルにしてつまらなくしちゃうんじゃなくて、
ちょっとした“あそび”も感じられる、こなれたデザイン
というのがVAIOらしいです。
カドのシルバー
メッシュ奥むき出しブロンズ
ブラック on ブラック
ここで「まぁでもぶっちゃけ」的な話をふたつほどしておきましょう笑。
1. 個人的にはカドがくぼんでないほうが好きでしたねー。というか、くぼみが深すぎるのかなぁ。カーボンを曲げるうえでこのくぼみは避けられないのかもしれないですし、そもそも私の美意識が追いついてない可能性も大いにありますが、もう少し長方形に近い形のほうがなんとなく好みです。
2. VAIO Zの通常モデルではカーボンの繊維が楽しめないし、隠し刻印キーボードも選べない!!VAIO Zには「ブラック」のほかに「シグネチャーブラック」という特別モデルも用意されています。なんと、その特別版ではカーボンの繊維目が見えるようになっていて、しかもオプションで隠し刻印文字というめちゃくちゃカッコいいキーボードにすることもできる!!
ただ私がこのたび頂いたVAIO Zは通常版!!まぁ自分で買ったわけじゃなくてご厚意でVAIO Zを頂いたのでいろいろ言う立場ではないですが笑……せっかく大事に長く使いたいパソコンなので、追加分の料金を自腹で払ってでもシグネチャーブラックの方でカスタマイズさせてくれたら良かった。
とまぁ微妙に好みと違ってたり、選ぶモデルによってデザインの選択肢に制限があったりはしますが、全体としてはVAIO Z通常版の時点ですでに、他のパソコンと比べて圧倒的に私好みのデザインです。好きです、写真撮ります。
デスクトップ並みの高性能
ここまではいわゆるハード面の話でしたが、パソコンなのでそのソフト面もすこしは書いておこうと思います。
VAIO Zは衝撃的なぐらいハイスピードで動いてくれます。
VAIO公式ストアのVAIO Z紹介ページによれば、
1kgを切るモバイルノートPCの中で唯一、デスクトップ急の高性能プロセッサーを搭載。※インテル® Hシリーズプロセッサー採用ノートPCで世界最軽量。最軽量構成時、本体質量約958g。2021年1月6日時点 ステラアソシエ調べ。
VAIO公式ストア
とのこと。電源はもちろん一瞬でつきます。
指紋認証と一体になってる電源ボタンも、速攻ログインの立役者。
またまたフルカーボンの話になっちゃいますが、
重さにゆとりがある。
排熱がちゃんとしてる。
わーい!
という理屈があるようです。ぶっちゃけ以前から使っているVAIO SX14でもかなりのスピードだと思っていましたが、VAIO Zはさらに上をいく圧倒的な速さと安定性をもったパフォーマンスです。体感でわかるほどに。
例の製品発表会で林さんという開発総責任者の方が語っていたとおり、
いちいちパソコンが反応するまでに待たされるその時間が減ることで、思考が連続しやすくなります。
単なる時間短縮だけでなく、作業の質にも大きな違いが現れるということになります。
ちなみにその開発総責任者の林さんですが、それはもう敏腕そうな容貌なうえに、まるで役者のようにハキハキとお話になっていて、いぶし銀のかっこよさがあります笑。気になる方はぜひこちらの製品発表会をご視聴ください。
※このサムネの方は開発総責任者の林さんではなく、代表取締役の山本さんです。
思考の分断をふせぐことにつながるこのVAIO Zのスピード感は、大学院生の私にとってはすごくありがたいことです。
なお、私が愛用中のVAIO Zの主なスペックは次のとおりです。
- Windows 10 Home 64ビット
- 14.0型ワイドのフルHD(1920×1080)
- 11th Gen. Intel(R) Core i7-11370Hの4コア/8スレッド; TDP35W 3.30GHz(最大 4.80GHz)
- オンボードメモリー16GB
- 第四世代ハイスピードSSD 512GB(PCIe)
- LTE通信モジュールなし
便利すぎる離席ロック・着席解除
もうひとつぜひ取り上げておきたいVAIO Zのソフト面のメリットとして、ユニークなセキュリティ機能があります。
VAIO User Sensing(バイオ・ユーザー・センシング)
と呼ばれるシステムで、
- パソコンから離れると自動でパソコンをロック
- 席に戻ってパソコンに向かうと顔認証でロック解除
という動作をしてくれます。
これが想像以上に便利!!
いちいち席を立つときに自分でスリープモードにしなくても勝手にスリープしてくれるし、いちいち戻ったときにスリープ解除のためにキーを押す必要がない
というこまやかな恩恵をもたらしてくれるんですね。
顔認証の精度がとてもよく、眼鏡アリ・ナシのどちらにも反応してくれます(さすがにマスクしていると無理ですねー)。
ただ、ログイン方法を顔認証ではなく指紋認証にしている場合は、指を置くというひと手間が必要です。また、このあとデメリットとしてあげますが、人感センサーが判定厳しめなので思わぬタイミングでスリープされちゃう場合があります。
VAIO Z(14型フルカーボン)のデメリット
ほぼほぼノートパソコンの完成形のような印象ですが、そんなVAIO Zにも不便を感じることがあります。以下、そんなデメリットも書き残しておきたいと思います。
端子が少ない
まず致命傷レベルで不便なのが、端子が少ないということ。軽量化だけでなく、デザインのミニマル化を図ったからでもあるのでしょうか、
- HDMI端子×1
- Thunderbolt 4対応USB Type-C端子×2
- ステレオミニ端子×1
しかありません。
USB Type-C
&
HDMI
USB Type-C
&
ステレオミニ
たしかに最近はUSBがType-Cにまとまりつつありますし、Bluetooth(ブルートゥース)接続の周辺機器も増えてきました。
それにつれて(というかその現象をひきおこす形で?)端子を省きまくったノートパソコンが多いのも事実。その流れのなかという意味では、VAIOが端子を一気に削ったとしても不思議ではありません。
しかし、です。
むやみやたらにトレンドを追うことをしないのがVAIOの基本姿勢。そしてVAIO Proシリーズが物語るように、一気に設備を刷新することの難しいビジネス環境という舞台を想定してきたのも、VAIOの基本戦略。こうした背景を考えると、この少ない端子構成はかなり攻めた決断だと思います。
そして私は、もうめっちゃくちゃ生意気で恐縮ながら、この決断を支持しません笑。
けっきょくUSBハブ(USBドッキングステーション)を装着するはめになり、重さとダサさが増してしまう
からです。こういうやつ。
せっかく軽くてシンプルで、完成された美を体現しているVAIO Z。それなのに、SDカードや従来のUSBメモリを使いたいときには、その絶妙な美のバランスを崩すかのような外付けハブを装着しなければなりません。
こんな感じで……
さらに外出先で大きなデータ転送をしたいとなると、このハブも持ち歩かなければならないということになります。そうなると荷物も余計に増えるということになり、せっかくのパソコン本体の持ち運びやすさに水を差してしまいます。
今回のフルカーボンボディのように大きな“Wow!”(わーお!)をもたらしてくれるのがVAIOですから、技術的にもトレンド的にも一見不可能に思える「端子の充実」という課題に、改めて向き合ってもらえたら個人的には嬉しいですね。
まぁ私が次に買い替える頃には、もう一眼レフで撮った画像映像ですらワイヤレスでサクサク転送できる時代になっているのかもしれないですが……笑。
在席ロック制御が甘い
上でメリットとして紹介したVAIO User Sensingのロック機能ですが、実は微妙なもどかしさもあります。人感センサーの範囲が浅めなせいか、
すこし椅子の背もたれに寄っかかってスマホをいじる程度でも、離席とみなされてロックがかかります
わりと近くに座っていても、身体の動きがないと、かんたんにロック(スリープ)に移行してしまいうんですね。
もちろんこの離席時自動ロック設定はオフにすることができますし、ロック発動までの時間を好みにあわせて設定することもできます。さらにいえば、背もたれに寄っかかりながらスマホをいじっている奴なんて作業に向き合っていないわけですから、離席とカウントされてもしかたありません。
ただ、たとえば私は大学院生をしていますので、論文や資料を片手にパソコン作業をするという機会が多々あります。しばしそれらを読んでいる間にロックされて、いちいち解除していると、それこそ思考が分断されてしまいます。
いくら顔認証がスムーズだとはいえ、在席しているにもかかわらず頻繁に画面が暗くなり認証解除をしないといけないというのは、地味にストレスです。
せっかくこの離席ロック・戻り解除機能自体がめちゃくちゃ便利なので、もう少しだけセンサーの範囲(あるいは感度)を工夫してもらえたらと思わずにはいられません。
一般的なノートPCよりもだいぶ高い
あとはいつもVAIOのネックになる価格ですね。
日本製ですし、数値上の性能も実際の使い心地もハイレベルなので、価格が高いのはしかたがないと私は思っています。つまりコスパが悪いとは思いません。
そうは言っても、多くの似たサイズのノートパソコンが10万円~20万円あれば買える(なんなら10万円以内もたくさん)のにたいして、
VAIO Zは一番安いシステム構成でも、定価で20万円代半ば。
払うだけの価値があるということと、実際にじゃあ払おうとなるということの2つの間には、大きなステップがあります。そのステップを踏み出せるかどうかという点で、VAIO Zが一般的なノートパソコンよりも不利なことは間違いありません。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
“世界初”の革新性と物語性
ひねり・落下・水かけ試験突破の堅牢性
1kgを切る軽さ
盗撮対策・リモート配慮のカメラ隠し
あそびも取り入れたミニマルデザイン
デスクトップ並みの高性能
便利すぎる離席ロック・着席解除
端子が少ない
在席ロック制御が甘い
一般的なノートPCよりもだいぶ高い
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
世界で初めてカーボンファイバーを全身にまとったことで、これまでのノートパソコンの常識をブチ破った画期的な一台である――そんなふうにVAIO Zを描写できると思います。具体的には、1kgを下回る軽さ・笑えるほどの頑丈さ・驚くほどの速さ・巧みなデザインの楽しさ・信頼感ある日本製の間違いのなさ・こまやかな機能の地味な意義深さといった多様な強みが、この一台のなかに有機的に(オーガニックな感じで?)まとまっています。
予算があるなら万人におすすめしたいです。つまり、予算の関係で万人にはおすすめできないです笑。ただ、製品の質に対して高すぎるとは思わないのでこの部分では星を減らしていません。それよりも端子が少ないというのが、個人的に致命的でした。これで星を一つ減らします。制御ロックのもどかしさについては、思い切ってその機能をオフにしてしまえば済むことなので減点とはしません。
あとから評価
しばらく使ってみての評価も星4つ
星の数を変えるほどの劇的なことではないですが、しばらく使ってみてじわじわ感じたことも書いておきます。
以前までのVAIOで悩ましい問題だった「指紋の残り」が大幅に改善されています!!キーボードや天板に指紋がベタベタ残ってしまうというストレスが長らくVAIOユーザーにつきまとっていのですが、ついに解放されました!!あとは電池持ちがだいぶ良くなった気がします。動画編集などをしなければ、丸一日ACアダプタを持ち歩かなくてもいけそうです。
VAIO Z(14型フルカーボン) は誰におすすめ?
スポンサーがいる方
だれかのスポンサーしてる方
異次元の完成度を誇るVAIO Zですが、その価格がやはり壁。一般的には自腹でスパッと買おうと思えるような価格じゃないので、だれかからの援助なり、社費なり、スポンサー的な存在をお持ちの方にはおすすめ。あるいはもはや自分がだれかのスポンサーになっちゃってるぐらいの方なら、ポケマネでいけるんじゃないかと想像します。
事実、製品発表会で大興奮するようなVAIOファンの私自身だって、これを見送るつもりでした。というか、購入はあっさり見送りました……現在これを使えているのは、めちゃくちゃありがたいことに、VAIO社開催のキャンペーンで当選できたというドラマがあったからにほかなりません。
おまけ―のぞき見防止フィルターがめっちゃ良い件
おまけなんですが、このVAIO Zには純正の「のぞき見防止フィルターVJ9LFZ14」があります。10,000円ぐらいしてなかなかのお値段なんですが、これがかなりのスグレモノ。
シールをペタっと貼るんじゃなくて、VAIO Z本体の液晶周りにあるくぼみに差し込むようにつけます。つまり、ミスって貼っちゃった的な嫌な体験がゼロ。
液晶との非接着がわかるように撮るとこんな感じです。
フィルターが入っている部分だけ暗くなっていて、覗き見防止効果が出ているのがわかるかと思います。
上から見られると弱い笑。
自分目線もやや暗くなります。
のぞき見防止効果はまぁこんな感じでそこそこかなぁってぐらいですが、
画面の保護にもなるから、パソコンを閉じるときに布を挟まなくて良い!
ってところが個人的にすごく気に入っています。わりと神経質な性格をしているので、液晶にキーボードの跡がつかないように、メガネ拭きのデカイ版みたいなのを挟んでパソコンを閉じるのが習慣。
それがこの「のぞき見防止フィルターVJ9LFZ14」さんのおかげで不要になりました。もう液晶への傷・よごれを気にする必要がないという精神衛生的な意味でもすっごく良い感じ。
値は張りますが、今年の「買って良かったランキング」上位に食い込んできそうです。まぁこれまで一度も発表したことないランキングなんですけど、それぐらいってことです。
以上、VAIO Z(14型フルカーボン)のレビューをざっと書いてみました。長くお付き合いくださってありがとうございましたー!!
かんたんな一言であっても、コメントいただけたらとっても嬉しいです
コメントフォームでもSNSでもどちらでも良いので、ぜひ読んでくださったみなさんのご感想とか、共感とか、ご質問とか、なんでもお聞かせてくださればと思います。
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