BRAUNのハンドブレンダーマルチクイック7を実際に使ってみてのレビューを本音でまとめてみます。
なめらかなポタージュがどうしても飲みたくて…
遂にブラウン(BRAUN)のマルチクイック7を買っちゃいました!!
とは言っても、私自身は料理をほとんどしないです(洗い物はします)。ですので、このページに書いた使用感は、主に実際に調理中マルチクイックを利用している妻にインタビューをして、その内容をまとめたものです。
まだ使っていない機能もいくつかありますが、今後も試したものから順に情報を追加していく予定です。
また、私たちは現在アメリカで暮らしています。そのため、実際に購入したのは海外仕様のMQ777という品番のものです。日本仕様ではこの品番はたぶん存在していません。
おそらく日本版のマルチクイック7には無い「マッシャーアタッチメント」が付いているのが大きな違いになるかと思いますが、そのほか基本的な部分は同じだと思います。
さて、5段階で簡単な総評を示しておくと、こんな感じですね。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント:
やっと美味しいポタージュが飲めました。
では以下、写真をちょいちょい載せながら、やや詳しくレビューを書いていきます。
ブラウンマルチクイック7のメリット
工夫されたデザイン
ブラウン(BRAUN)のマルチクイック7について、まずメリットとして挙げたいのはデザインの良さですね。おしゃれかどうかだけでなく握りやすさ・飛び散り防止など実用性の観点でも大切な要素です。
好みの問題でもありますが、とりあえずカッコよさは写真のとおり。
ムダなく流れのあるフォルム。
個人的にめちゃくちゃ好み。
近ごろ流行りのエルゴノミクス(人間工学)デザインというやつでしょうか。公式サイトでも商品パッケージでもとくに何も言われていないので謎ですが笑。
このデザインのおかげで握りやすいです。身長155cmぐらいの妻がそう言っているので、小柄な方でもok。ちなみに妻は「骨格がストレートタイプだからおっきく見られがち」だそう。私自身はナチュラル骨格です。ゆるめを意識しています。
また、スイッチは1つだけというシンプルさも良いです(後のセクションで触れるとおり、ロックボタンは別にありますが)。
このシンプルさのおかげで、使っているときに「あ、やば、まちがって変なボタン押しちゃったよ」みたいなことが起きません。ロック機能が無いくせにボタンが密集しているヘアアイロンとかでよくなるやつ。「え、なんか勝手に温度下がってるんだけど」みたいな。
さらに、ブレンダーの先のベル型デザインがかなり上手いこと作られていて飛び散りが限りなくゼロに近いです。持ち上げたり角度を大きくつけたりみたいな変なことしなければ。公式サイトによると「スプラッシュコントロールテクノロジー」という名前がついていて、BRAUNの最大の売りの技術の1つのようです。
たしかに「飛び散らない」と宣伝しているブレンダーなんて、世の中には星の数ほどあります。ただ「本当に全部が全部、その宣伝どおり飛び散らないのか」と言われると微妙ですよね、ぶっちゃけ。そもそも飛び散りにくい食材とか分量とかで実演して、いわば“生ぬるい”条件で広告を売っているということも無きにしもあらず。
そんな中、少なくともこのブラウンのマルチクイックハンドブレンダーはホンモノです。ほんとうに飛び散らないです。
たとえば下の2枚の写真。かぼちゃのポタージュ調理中です。まったく汚れを拭き取ったりせずに撮影してるんですが、周囲への飛び散りが全然ありません。
まぁ元々コンロがキレイじゃないので、あんまり全体を写さないように撮っていますが…笑。ともかく鍋の内側を見ていただければ、マルチクイックの落ち着きはらった様子がなんとなくおわかりいただけると思います。
手で実現するのは不可能なレベルのなめらかさでカボチャをぐんぐん砕いていきますが、飛び散りを発生させません。ちなみにこのカボチャはなかなかウケる感じでした。
かなりデカくて形も面白いので、芸術性も高いです。
ちょっと脱線がすぎましたが、とりあえずブラウンのマルチクイック7はデザインが計算されているってことです。それによって、
- 見た目の良さ
- 扱いやすさ
- 飛び散りの少なさ
といったメリットたちが効果的に実現されています。
ブレンダーだけでないマルチ機能
さらに、マルチクイック7は「マルチ」というだけあってブレンダー以外にも様々な使いみちがあります。
- スライス
- 千切り
- こね
- 刻み
- マッシュ
- 泡だて
なんだかよくわからないぐらい多才ですが、とりあえずその多機能を可能にする付属品たちがこちらです。
海外仕様だからなのか、日本仕様でもそうなのか、ちょっとよく分からないですが、奥に写っている軽量コップ的なの(白いフタ)とフードチョッパー用容器(黒いフタ)にはml(ミリリットル)表示とoz(オンス)表示の両方が印字されています。
単位変換ってアメリカ暮らしではかなり面倒なことの1つなので、両方の表記があるのはとても有り難いです。まぁ料理してくれる妻は分量とかあんまり計らないタイプではありますけど(小声)。
しかもこのプラスチック容器たちはBPAフリーです。
BPAというのは化学物質の一種であるビスフェノールA(Bisphenol A)の略で、この物質にはホルモン系に異常をきたす可能性が指摘されているようです。プラスチックに含まれることで問題となることが多いのですが、このブラウンのマルチクイック7に付属するプラスチックにはまったく含まれていません。安心ポイントの1つです。
さて、チョッパーボウル用のカスタム刃は4種類あります(もともとセットされているみじん切り用の刃を合わせると合計5種類)。
マルチクイック本体をチョッパー装備にしてみると、こんな感じになります。
それでは次のセクションからは、こんな風にブレンダー以外にも盛りだくさんなマルチクイック7の機能について、実際に試してみたものから少しずつ紹介していこうと思います。
a. みじん切り
まずはみじん切り用。もともとボウルにセットされている刃です。
「ガッ、ガッ」みたいに途中で刃が引っかかることもなく、一瞬でスムーズにみじん切り完成。でも今回は、あらかじめ食材を切ってから入れたので、どこまで大きいまま入れて良いのかはナゾです。新しく試したら、改めて情報を追加します。
一応パンを砕いてパン粉を作ってみた動画もあるので、ご興味あればそちらもあわせてご視聴いただけたら嬉しいです。
b. スライス
最近になって気づきましたが、肉のスライスはどうやら公式の使い方ではなさそうです。説明書を注意深く読むと、肉のみじん切りは解説されていますが、スライスの説明で肉がまったく言及されていません。ほんと注意してください!!!笑。我が家はここにあるとおり、気づかないままスライスに何回か使い、モーターがかなり弱くなってしまいました…笑。
お次はスライス用。まずこんな感じでスライス用の刃をセット。
いきましょう(お肉への使用は避けるのが無難です)。
c. 粗い千切り
次は粗い千切りです。梱包に黄色いシールが貼ってあった刃です。
個人的な感覚としては「え、千切りってこんな感じだったっけ?」みたいな結果でした。
おそらく「細かい千切り」の刃か、謎の「ジュリエンヌ」の刃を使えば、もう少し日本人が思い描くような千切り体験ができるはず。試してみたら、またすぐこのページにレポートを追記しておきます。
d. 泡立て
あとは泡立てもやってみました(妻が)。
このアタッチメントの泡立て器部分の針金は柔らかめですね。ボウルやその他容器に傷を付けにくいメリットはありますが、洗う時にはちょっと気を遣わなければならないというデメリットもあります。
作業中の写真は取りそこねましたが、抹茶ラテを作ってみたらこんな感じ。
以前この泡立てモードで妻がメレンゲを作ったんですが、その時もやはりキメ細かいふわっふわのメレンゲが出来上がりました。
他のブレンダーとの比較を示せないのが申し訳ないですが、少なくとも手で一所懸命混ぜるのとは比べ物にならないぐらい圧倒的に繊細な仕上がりです。手の疲れが大幅に軽減されることももちろんです。
お手軽な使用感
キッチン家電って「けっきょく使うのめんどくない?」ってなるもの結構ありますよね。「なんだかんだ人の手でもできるし、壊さないように気を遣ったり、細かい使用方法を確認したりしながら使う方がかえってストレス」みたいな。
対して、このマルチクイックはそう感じさせません。めちゃくちゃカンタンに使えます。とりあえずアタッチメントをつけてボタンを握るだけ。
i. カンタン付け替えで洗い物もラク
アタッチメントの付け替え自体もめちゃくちゃカンタン。
カチッとボタンを押して外す
→ 別のアタッチメントをそのボタンがカチッと鳴るまで押し込む
だけです。
「イージークリックシステム」という名前が付けられた機能で、いわゆるワンタッチでアタッチメントが付け替えできるタイプです。
この機能のおかげで洗い物がめちゃくちゃラク。洗い物担当の私としては、すっごく有り難いです。
このブレンダーを丸々洗うとなると長くて取り回しが大変そうですが、実際にはアタッチメントだけを洗えば良いので負担がかなり軽いです。
さらにいうと、ミキサーやジューサーと違って鍋に直接挿しこんで使えるので、わざわざミキサーやジューサーの本体部分のような大きな洗い物を増やさなくて済むという嬉しすぎるメリットがあります。
本体部分は原則洗わなくても大丈夫だと思います。飛び散り防止デザインのおかげでそもそも汚れないので。ここを毎回汚しちゃうような人はきっと何か間違っているはずなので、思い切って人生を振り返ってみるしかないです。
ただ、そうは言っても細かい部分もいろいろ気になっちゃう系の性格(残念ながら私もその一人。生きるってめちゃくちゃ神経使いますよねぇ)の場合には、うっすらアルコール除菌でもしておくと良いと思います。もちろん直接吹きかけずにキッチンペーパーとかにつけて拭くのが、故障を避ける安心な方法だと思います。
ii. シンプルなスイッチ
さらに、すでに書いたとおりスイッチ握るだけで使えるので、わずらわしさがありません。このボタンは「スマートスピードテクノロジー」という機能を搭載していてスイッチの押し具合に強弱をつけることでブレンダーの速さをコントロールできます。アイフォンの3Dタッチ的な感覚を想像してもらえれば、つまりそーゆー感じです。
下位機種のマルチクイック5はこの機能を持たず、ボタンを押してオン・オフを切り替える方式です。あんまり変わらないように感じますが、実はこれが大違い。
マルチクイック7はぐーんと握ったり、パッと離したりするだけでオン・オフを操作できます。いちいちボタンを押してブレンダーオンにして、持ち替えて使って、それからまた持ち替えてボタンを押してオフにする、みたいな面倒な手順が無いです。
iii. 誤動作防止ロック
もう一つスイッチ関係で言うと、ブラウンのマルチクイック7には誤動作を防止するロック機能がついています。今見た本体スイッチを5秒間押さないでいると自動でロックがかかります。
子供がうっかり触っちゃって危ない!
みたいな場面も防げます。調理中の自分の操作ミスも、言うまでもなく防止できます。
このアンロック状態(緑)の時だけ、
本体スイッチが有効。
赤色のときは
スイッチオンにしても
動きません。
正直これはデメリットに入れるべきか、メリットとして考えるべきか迷いました。
5秒間操作しないだけでロックがかかるのは面倒だという捉え方も当然あります。しかし、個人的には刃物の誤動作の恐ろしさを重く受け止めて、このロック機能はメリットだと判断しました。
とくに離乳食用に使うという方も多いようですので、この機能はむしろ良心的だと考えて良いと思います。
赤ちゃん本人だけでなく、上のお子さんもまだ小さいという場合、できるだけ刃物の危険は抑えたいところ。もし目を離しているスキに触ってしまい、誤動作で大ケガをしてしまったりしたら大変です。
さらに、実際にブレンダーを利用するシーンを想像してみると、5秒以上ブレンダーを使っていない時には何か別の作業に移っているか、並行作業をしている可能性が高いです。泡立てなら泡立て、マッシャーならマッシャー、ブレンダーならブレンダーで、それぞれ使っている時は連続で作業をするはず。
いわゆる「ながら作業」の場合には注意力が散漫になって誤動作に繋がりやすいですので、ロック機能はあって嬉しい印象です。
こんなふうに実際の利用状況を具体的に思い浮かべてみて、そして実際に使ってみたところ、5秒無操作で自動ロックというのは実は面倒を引き起こす機能ではないというのが個人的な見解です。むしろ安全性の観点でのメリットがきわだつ良い点だと思います。
iv. 重すぎず、うるさすぎず
また、重さについてもハイクオリティな機能のわりに重くない。まぁ、軽くはないです。ただ想像していたよりはずいぶんと軽いですし、振り回すわけでもないので充分許容範囲でしょう。
音はそれなりにしますが性能の割には静かです。換気扇・洗い物の水道の音などが大きいことを考慮すると許容範囲。調理中に出る1つの音としては、むしろ静かな方に入るのではないかと思います。たぶんだいたいのコーヒーマシンの方がうるさい気がします。
ブラウンマルチクイック7のデメリット
収納の難しさ
すでに書いたとおり、私たち夫婦が買ってみたバージョンはアタッチメントが豊富。別に収納ユニットとかが付いてくるわけではないので収納に困ります。
てことで、自作しました。
シリアルは当ブログでおなじみのトレジョ製品。
ただ、ブレンダーだけであれば細長いので、それほど収納に困りません。ブレンダーにいろんな性能を求めない場合、付属品の少ないモデルで収納問題はらくらくクリアでしょう。
ちなみに、そのモデル選び。ひじょうにややこしいです笑。
そもそもマルチクイック5・7・9の差もぱっと見ではわかりにくいうえ、それぞれの中でも付属品の違いによって様々な選択肢があります。いざ買おうとなったとき買うべきモデルを見極めるのに時間と労力がかかります。
とりあえず個人的には、さっきも書いたぐーんとボタン押すだけで直感的操作ができるマルチクイック7か9がオススメ。
あと、見た目的にもマルチクイック5より下の機種は微妙な感じがします。使う気が起きないので、もしも買うなら7か9推しです。付属品はもう人によって求める範囲がぜんぜん違うんですけど、なんとなく泡立てアタッチメントあると便利そう。
コード電源
充電式かコード式かというのはブレンダーに限らず、様々な家電にとって大きな意見の分かれ目。私は特にどちらかにこだわりを持っているわけではりませんが、ここではコード電源を不利な点としておきました。
というのも、一般にキッチン家電はコード式が多いからです。結果的に、これもコード式であることによってコンセント不足に悩まされる可能性はあります。また、たとえコンセント数が多くてもブレーカーが落ちる心配も地味にあります。
そのうえコード電源だと、どうしても取り回し範囲に制限が出ます。
調理中のキッチンスペースの関係で「あ、なんかちょっとだけ別のところに置いておこうかな」みたいになった時には、いちいちコンセントに挿しなおさないといけません。
というかキッチンに限ったことではないですけど、なんで家の中のコンセントって良い位置に無いんですかね。重くて動かしにくいモノの裏に隠れがちです。
もちろん無理やり充電式にしてパワー不足になってしまっては元も子もありませんので、製品としてコード式がダメということではないです。実際に多くのキッチン家電はコード式ですし。
それでも、
このマルチクイック7もコード式のデメリットは避けられない
ということは、買う前に知っておいていただければと思います。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
工夫されたデザイン
ブレンダーを越えたマルチ機能
お手軽な使用感
収納の難しさ
コード電源
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
ブレンダー以外の機能を無視したとしても、かなり良いです。軽くて、飛び散らなくて、握る操作だけで使えて、洗うのラクで、見た目も良い。とくに、握るだけ操作と見た目の良さはマルチクイック5以下の下位機種には見られないマルチクイック7以上の優れたポイント。価格は付属品の数によって変化しますが、マルチクイック7はおよそ10,000円~17,000円ぐらいなので、他社製品と比較して妥当なラインだと思います。
弱点はほぼ無いようなものですが、しいて言えば、収納のしにくさ・コード電源の煩わしさ。ともにささいな点ですので、両者を合わせて1つの減点としておきました。
あとから評価
しばらく使ってみての評価は星3つ
ちょっと意地悪に“あら探し”をするように使ってみてはいるのですが、新しく見つかってくる欠点はこれと言って無いですね。
→ お肉のスライスができないという欠点が後に発覚したので、星を1つ減らしておきます。説明書もあまり親切ではなく、どの刃のときにどんな食材が使えるのか/使えないのかが必ずしも明確ではありません。よく使う食材については一覧表みたいなものを載せておいてくれるとありがたかったですね。
ブラウンのマルチクイック7は誰におすすめ?
マルチクイック購入を迷っていて踏み切れない方
離乳食を用意する際の負担を減らしたい方
洗い物増やしたくないけどポタージュ好きな方
悔しいですが、今回は弱点の見つけにくい製品でした。とはいえ、他社製品と実際に比較してみたわけではありません、そのため、ブラウンのブレンダーが他よりも抜きん出て優れているのか、それともこのレベルで乱立しているのかはナゾ。
ブラウンまで絞り込んだうえで、購入にあと一歩踏み切れずに迷っているなら「買い」だと思います。ただし何度も述べているように、買うのであれば握るだけで操作ができるマルチクイック7以上を強くおすすめします。離乳食の準備などにとりあえずブレンダーが欲しいって場合には、付属品の少ないモデルが良いんじゃないかなーと思います。
以上です。
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