こんにちは、ゆとりばてぃです。
我が家では、ありがたいことに妻(@itadaki_liberty)が料理を主導してくれます。その一方、私自身も一緒にキッチンに立って夫婦で作る的な場面もちょいちょいありますし、食後の洗い物~キッチンの片付けあたりは原則として私が担当します。
そんな私にとって、
キッチンで出る生ごみって、どうやって保管・処理しするのが正解なんだろ???
っていうのは想像以上に生活の質を大きく左右する疑問です。
伝統的な三角コーナーだと、見た目とニオイに難しさがあります。シンク下に収納する大きめのゴミ箱だと、本来カラッと清潔なはずのシンク下に、水気のあるゴミを入れるという意味でなんか不潔な感じがしてしまい心がざわめいちゃいます。
この難題を解決すべく、少し前にイギリスメーカージョセフジョセフ(Joseph Joseph)の生ごみキャディを我が家のコンポストビンとして買ってみました。コンポストとかいう謎めいた単語については後で簡単に触れたいと思いますが、もっと日本語らしく言うと、
要するにわざわざ3,000~4,000円払って生ごみ用のごみ箱を買っちゃいました!!
というわけで、この生ごみキャディを実際に数ヶ月使ってみてのレビューを、ひとつの小さな個人口コミとして書いてみたいと思います。生意気に星で総評を表しちゃうとこんな感じ。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント: 「生ごみ」の英訳がコンポスト(“compost”)だと思ってた
「コンポストってなに?」って話
実際のレビュー的なことをする前にまず、「コンポスト」(compost)とかいう謎ワードについて簡単にご紹介しておこうと思います。
私自身めちゃくちゃ詳しいわけじゃないですし、なんならほんのちょっと前までは間違って理解していましたが、まぁそういう方も少しはいらっしゃるかもしれないので、一応せっかくなので書いておきます。
もしもみなさんの中で「より正確にはこうだよ」とか改善・補足すべき情報を提供してくださる方がいらっしゃれば、ぜひコメントフォーム(このページの下のほうにあります)やSNS(インスタかツイッター)を通して教えてくださると嬉しいです!!
さて本題ですが、すごく簡単に言うと、日本で「コンポスト」というときには次の2種類が意図されるようです。
- コンポスト=堆肥そのもの
- コンポスト=堆肥を作る容器
お手軽に日本版ウィキペディアの「堆肥」のエントリーを読んでみると、
「堆肥」を英語にすると、コンポスト(compost)
であり、
「堆肥(たいひ)とは、易分解性有機物が微生物によって完全に分解された肥料のこと」
だそうです。
まぁウィキペディアなので完全にあてになるってわけではないですが、一般的にたくさんの人が思い描く「コンポスト」の意味はこんな感じってことで良いんだと思います。
要するに、コンポストは堆肥を意味するようですが、ウィキペディアはさらに、
「生ごみ堆肥化容器をコンポストと呼ぶ場合がある」
とも言っていますね。堆肥を作り出す容器までもコンポストと呼ばれることがあるみたいです。「赤ずきん」といったときに、赤ずきんそのものだけじゃなくて、赤ずきんをかぶった少女も指す場合があるのと同じですね。え、どうなんだろ、ほんとに同じかな。
英語だと容器のほうはコンポスター(composter)とかコンポストビン(compost bin)とか言うのが普通な気がします。
私自身は堆肥というよりも生ごみの英語が「コンポスト」(compost)だと勘違いしてました 。実はアメリカに留学しているのですが、ごみの分別のときにだいたい可燃ごみ・資源・コンポストに分けるんですよね。この流れだともう確実にコンポスト=生ごみにしたくなります。
どうやら私の住む地域では、いわゆる生ごみを単なる生ごみじゃなくて、コンポスト(堆肥)として扱っているようですね。どの程度なのかはわからないですが、ある程度は再利用されているのだと思います。さすがカリフォルニア、なかなかエコいです。
ジョセフジョセフ生ごみキャディのメリット
簡単に使えるシンプル/ミニマルデザイン
では、ここからは実際にジョセフジョセフの生ごみキャディを使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。まずはメリットの1つ目。
シンプル/ミニマルな設計のおかげで、細かな面倒がありません。
蓋に変なロックとかついていないので、ちょいっと蓋を開けて、ぽーんと生ごみを入れて、パタンと蓋を閉める。ただそれだけですし、箱が二重構造とかにもなっていないので、洗うのもすごく簡単です。
閉まった状態。
開けるとこんな感じ。
コンポスト用とはいえ、我が家では基本的に生ごみを入れていくだけです。となると、このごみ箱を使うのは、
- 手に食材をもっていたり、汚れがついていたりする
- 調理中で急いでいる
- ごみ捨ての直前
みたいなシーンがほとんどです。こういうときには、できるだけシンプルに使えるというのが圧倒的に大事です。さらにはコンポスト用(あるいは単純に生ごみ用)という役割上、汚れがつきやすいので、簡単に洗うことができて清潔さ保ちやすいというのも重要な項目となってきます。
そういった場面を日常的に経験していると、このジョセフジョセフ生ごみキャディの無駄を削ぎ落としまくったミニマルな作りがものすごく強力なメリットだと感じられます。
キッチン景観を邪魔しない静かな雰囲気
そしてそのミニマルなデザインが、見た目のうえでもけっこうメリットになると思います。
ごみ箱らしくないシンプルでまるっとした佇まいなので、キッチンに設置しやすいです。
カウンタートップに置いたときに「はい、自分、ご覧の通りでごみ箱です。自分、不器用なんで」みたいな感じで、いかにもごみ箱ごみ箱されちゃうとキッチンで使いにくい感じがあります。ジョセフジョセフの生ごみキャディはその問題をクリアしてくれてると個人的には思います。
我が家ではこんな感じで置いています。
個性的なコンセプトでキッチン作りにこだわっている方にとっては退屈かもしれません。ただ、特別なこだわりは無いけど、とりあえずキッチンをすっきりと清潔感ある感じにはまとめておきたい的な方(私はこっち派)にとっては導入しやすいデザインだと思います。
単純にごみ箱らしくないというだけじゃなくて、全体としてもの静かな仕上がりなのは地味に大きいメリットに感じました。カラバリは私が購入したグレーに加えて、ホワイト、スカイブルー、濃いめブルーあたりがあるようですが、スカイブルーはアマゾンでは扱っていないっぽいです。
たっぷり4リットル
次は容量の話です。正直これはメリットにすべきか、デメリットにすべきか迷った部分です。ただ、我が家の環境で使ってみての口コミということを考えるとやはりメリットかなぁということで、ここで挙げておこうと思います。
二人暮らしなら3日程度は保ってくれる4リットル容量です。
その比較的たっぷりめな容量にともなって、口の面積も大きく、ごみをこぼさず入れやすいのも嬉しいポイント。
これ指めっちゃ短く見えてイヤだなぁ笑。
単行本だとこれぐらい。
ごみの日が週に2日しかなくて家族4人暮らしとかそういう場合には、ひょっとすると4リットルという容量は少ないかもしれません。
私は現在、妻と二人暮らし(近々子どもが生まれる予定です!!!)です。特別なイベントがないときには、だいたい3日間ぐらいでこのキャディがいっぱいになります。以前は円柱状で、もっと小さいごみ箱だったので、ごみが入れにくいわ、すぐにいっぱいになるわでとてもストレスフルでした(オブラートに包んで言っただけで900gぐらいのヨーグルトの空き容器だったっていうのはここだけの話です)。
というわけで、我が家での経験からすると、このジョセフジョセフ生ごみキャディの4L容量と大きめの口はほんとありがたいです。
ニオイを抑える炭フィルター&コンポスト化促進構造
最後に挙げてみたいメリットは、キャディの機能的な部分です。
炭フィルターとコンポスト化(堆肥化)を促す構造のおかげか、密閉じゃないわりにはニオイが抑えられています。
このジョセフジョセフの生ごみ用キャディは密閉ではありません。密閉だとコンポスト化がうまく進まないからでしょうか、あるいは単に価格の問題でしょうか、いずれにしても密閉ではないため、当然ニオイは懸念される課題のひとつです。
ですが、予想に反してそこそこ防臭できていると思います。
空気の流れでコンポスト化を促進します的な図がパッケージにどでかく載ってます。
炭フィルターはこれ。
蓋を開けたときにニオイがしちゃうのは避けようがありませんが、蓋を閉めていればほとんどニオイを感じません。
ちなみにフィルターは1つだけ付属です。どれぐらいもつのかは、ほんと気候とか生ごみの内容によるんだと思います。私は2ヶ月ぐらいでフィルターそのものを汚しちゃったので、本来どれぐらい継続できるのかいまだに掴めていません笑。案の定、替えフィルターがわりと高いのでそういう事故にはお気をつけください。
ジョセフジョセフ生ごみキャディのデメリット
キッチンには悩ましい大きさ
ここからはデメリットに感じた部分を指摘していこうと思います。まずは大きさ。
いざ自分の家のキッチンに置いてみると、ネットで見てるよりも場所をとります。
まぁこのジョセフジョセフのキャディに限らず、世の中のほとんどの製品がそうかもしれませんが、自分の家に持ってくるとなんか思ってたより大きくなりますよね笑。たとえばコストコのトイペまとめ買いなんかは、一体どんだけデカくなったんだってぐらい家に入ったとたん巨大化します。
似たような感じで、今レビュー中の生ゴミ用キャディもキッチンでは存在感ある大きさです。特に日本のキッチンって欧米のキッチンに比べて狭めだと思うので、これをカウンタートップに置くとなると配置をかなり工夫しないといけなくなるかもしれません。
カタカタうるさい取っ手
たまに便利な半面、実は取っ手がうっとうしいという場面がけっこうあります。
ステンレスの取っ手が固定も取り外しもできず、洗うときとかごみ出しのときとか、カタカタしてうるさいです。
この銀の取っ手。
横から見るとこんな感じ。
この取っ手が本体に当たると音がうるさいうえに、本体に傷がつくんじゃないかと心配になって気を揉みます。メリットとして書いたとおり、基本的にはミニマルな作りで扱いやすいのですが、丁寧に洗う際やごみ出しの際にこれをひっくり返す時、やや慎重に扱わないといけなくなちゃうのが面倒ですね。
おしゃれさ半減ごみ袋設計
最後に、ごみ袋との相性についての不満を書き残しておきます。
深くごみ袋をセットすると、はみ出しちゃってダサくなり、はみ出さないように浅めにセットすると、外れやすくて「あー、もう!」ってなります。
メインの袋留め機能はこの穴。
あとは蓋パーツでフチ部分をスポッと覆って留めるようになります。
この2つの留め部分だけでは弱すぎて、袋をセットしたい場合、次のどちらかを選ばないといけません。
- おしゃれさを犠牲にして、袋が大きくはみ出すように上下のパーツで挟み込んで、強く固定する。
- 便利さを犠牲にして、浅めに固定して、袋がはみ出さないようにする。
どちらにしても、なかなかの我慢です。というわけで、もはや私は袋を使わないという方針でいくことにしました笑。丸ごと洗いがしやすいので、意外に袋なしでも機能してくれます。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
簡単に使えるシンプル/ミニマルデザイン
キッチン景観を邪魔しない静かな雰囲気
たっぷり4リットル
ニオイを抑える炭フィルター&コンポスト化促進構造
キッチンには悩ましい大きさ
カタカタうるさい取っ手
おしゃれさ半減ごみ袋設計
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
ほんと、ただただシンプルなコンポスト用ごみ箱です笑。使い心地にも見た目にもクセが少ないので、幅広い種類のキッチンに導入しやすいと思います。炭フィルター&コンポスト化を促す設計のおかげか、ニオイの不快感もほとんどありません。ごみを入れておくという基本の仕事をそつなくこなしてくれるのはもちろん、丸洗いがしやすい点が意外に嬉しい強みです。
一方、ごみ袋がきれいに馴染んでくれないのは残念ポイント。生ごみ用ごみ箱として使うことを考えると、せっかくのかわいらしいデザインと袋の使い心地を両立できるような工夫が欲しかったです。また、大容量のために仕方ないことではありますが、日本のキッチンのテーブルトップに置くには少し大きめかなぁという印象です。
あとから評価
しばらく使ってみての評価は星3つ
ほぼほぼ第一印象で感じた通りの使い心地ですが、しばらく使ってみて初めてわかってきたデメリットは、取っ手のカタカタ。袋問題については「もう袋なんて使わない!」ってノリで無理やり乗り切ることができますが、取っ手への対応は今のところ見つかっていません。あと、いざ「そろそろフィルター買おっと」ってなったとき、ほんとにフィルターが高級なことを痛感しました笑。そのあたりを総合して、星をもう一つ減らしておくことにします。
ジョセフジョセフ生ごみキャディは誰におすすめ?
2~3人暮らし程度で冷房をわりと長時間使う方
容量とニオイに関して、不利にならないかどうか。多少のコストを覚悟してでも、暮らしの快適さを気にするかどうか。この2点が、このジョセフジョセフの生ゴミ用キャディを買ってみるかどうかの大きな分かれ目かなと思います。およそ4,000円ぐらいです。
冷房を長時間使う方であれば、単純に気温と湿度の調整によってごみ箱内の腐敗をかなり防止できるでしょうし、考え方として、多少の電気代をわかりつつも過ごしやすい空間を優先しているかと思います。
またそういう生き方を選んでいる方であれば、環境問題とかを気にする余裕があり、きっと冷房の分をコンポストで挽回することに興味津々なはず!…と結んでおきます。
以上です。
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