このページでは、
「ケトルチップス」とは一体どういうポテトチップスなのか?
という疑問について、5分ぐらいで読めそうな分量の情報をシェアしてみます。
スタート!!
アイハーブやコストコで人気
おそらく「ケトルチップス」という名前が日本で浸透してきたのは、ケトルブランド(Kettle Brand)の商品が広まってきたことがキッカケだと思います。
こういうパッケージのやつ。
近ごろ、健康と環境問題とか現代的な課題への関心が高めのひとびとの中でアイハーブ(iHerb)という通販サイトが注目を集めていて、このケトルブランドのポテトチップスはそのアイハーブ内の売上ランキング上位常連。
また、味(フレーバー)の種類は限られていますが、コストコでも売られていますので、なんとなくパッケージに見覚えがあるという方も多いかもしれません。
菜食主義(ベジタリアン、ビーガン)、有機栽培(オーガニック)、倫理性(エシカル)、持続可能性(サステイナビリティ)といったキーワードの爆発的流行を中心に、近年新たな段階を迎えつつあるといえる日本の食生活。
いわゆるスナック菓子にもその旋風が巻き起こっていて、、、
- オーガニックのポテトチップス
- ヘルシーなポテトチップス
的な商品もよく見かけるようになってきたのではないでしょうか。
そんななか、
低温調理だから、普通のポテトチップスよりもヘルシー
という話とともに、ケトルチップス(Kettle Chips)がじわじわと流行りだしている気がします。
ついでにケトルブランドの製品についていえば、グルテンフリー認証組織(Gluten-Free Certification Organization; GFCO)からグルテンフリー認定も受けていますし、遺伝子組み換えではない(non-GMO)原料のみから作られているようです。
ケトルチップスとは何か
そんな感じで、「コレ良いよ」みたいな話はあちこちで聞くのですが、
そもそもケトルチップスって何ですか?
的な話はまだまだ日本語のサイトでは情報が少ないのが現状。
ということで、ちょっと英語サイトを中心に情報収集してみました。
まだウィキペディアに載ってない!
けっこうビビったのですが、2021年8月現在では、
「ケトルチップス」(kettle chips)の項目、日本語版はもちろん英語版ウィキペディアにもありません
ただ、いろいろなサイトを漁ってみると、、、
一般的なケトルチップスの定義としては、
バッチクッキング(釜揚げ製法)という調理法で作られたポテトチップス
とされていることがわかります。
これは「シーソルト&ビネガー」
堅揚げポテトもケトルチップス?
とりあえず、
バッチクッキング(“batch cooking”)っていう伝統的な作り方が、ケトルチップスの特徴なんだよー
とみんな教えてくれるんですね。
いや、でも、その「バッチクッキング」がよくわからなくて困る…笑
と思っていたら、なんとカルビーのホームページにそれっぽい話を発見!!!
「堅あげポテト」の説明のところに、
19世紀半ばにアメリカでポテトチップスが生まれた当時の製法を受け継いだ、カルビーこだわりの「直火釜あげ製法」
カルビー公式(https://matome.agilemedia.jp/kataage-ouenbu/hiden.html)
って書いてありました。
なるほど
たぶん「バッチクッキング」のことです、これ。
というわけで、ざっくりと、
釜揚げ製法で作られたポテトチップスがケトルチップス
と考えておけば良さそう。
つまり、堅揚げポテトもケトルチップスに分類できそうです。美味しいですよね、けっこう好き。
「ケトル」と聞くと、あのお湯沸かす系の「やかん」が思い浮かぶわけですが、今回は「釜(かま)」的な意味ってことだと思います。
バッチとケトル
でも、ここで、
え、じゃあ「バッチ」(釜)なの???
ケトルチップスの「ケトル」(釜)ってなに???
ってなるじゃないですか、結局。
日本語だと両方とも「釜」と訳せてしまい、これめっちゃややこしいんですけど、、、
例のバッチクッキング(釜揚げ製法)というのは、
ケトルという釜に、1~数バッチ(1~数釜分)のじゃがいもをとっかえひっかえ入れて、ちょっとずつの分量を揚げていくスタイル
で、これがケトルチップスの名前の由来らしいです(参照: What’s the Deal with Kettle Chips?)。
これによって仕上がりに差が出て、
普通のポテチ | 「とっかえひっかえ」無しで連続で揚げるため、高温が維持される。比較的高温でさっと調理。均一で薄めの仕上がり。 |
ケトルチップス | バッチ毎に揚げるため、入れ替え時に油の温度が下がる。比較的低温じっくり調理。不揃いで厚めな仕上がり。 |
といった感じで分類されます。
でも他のサイトでは、「バッチ」と「ケトル」を同じ意味で話を進めていたりもするので、その二つが本当に別物を指しているのかどうかはいまだ謎です笑。
今度ケトルブランド社に「いつも美味しいポテチをありがとう、ファンです」的なメッセージも込めて、メールでちょこっと聞いてみようかと思います。
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実際に聞いてみたら、ちゃんと返信をくれました!!
ケトルフーズ(ブランド)では、
ケトル → チップスを作る窯で、油用のスペースはシングルベッドぐらいのサイズ
バッチ → ケトルに入れる一回分のじゃがいもの容れ物。つまり、容器というよりはむしろ「大さじ」とかそういう感じの単位として考えられるわけで、ケトルブランドでは約65ポンド(約30キログラム)
とのことです。
またさらに、「たとえばレイズ(Lay’s)とかの一般的なポテトチップスはベルトコンベアを旅するから、ケトルチップスよりも長距離移動だよ」ってことも明記してくれました。ただ、だからケトルチップスのほうが健康的って内容は1ミリも書いていなかったです笑。
ケトルチップスと普通のポテチの違い
要するに、ケトルチップスは、普通のポテトチップスとなにが違うんですか?
に対する答えをざっくりまとめると、こんな感じになります。
- 低めの温度で長めに調理されている(釜揚げ製法)
- 厚め・硬めで食感がバリッとしている
- 大きさが不均一
- 「ケトルチップスを食べてる私」をくれる
- 健康的っぽい(ヘルシー; healthy)
- ブレない自分軸がある(アイデンティティ; identity)
- 多様性がある(ダイバーシティ; diversity)
- 特別感を味わえる(スペシャルティ; specialty)
ただ、「ケトルチップスは低温調理だから健康的」という点については、微妙な問題があって…別のページにまとめてみたので、ご興味あれば併せてお読みいただければ嬉しいです。
そんな感じの特徴を持っているこのケトルチップス、もう、ほんとうにすごく端的に一言で、
偏差値の高いポテチ
みたいなキャッチコピーが似合いそうじゃないかと、地味に勝手に個人的にひそかに静かに思っています。
というわけで、だいたい5分でいけたでしょうか。もし大幅なズレがあったら修正しておきたいので、ぜひ皆さんのタイム をコメントやSNSでそれとなくお聞かせくだされば助かります!!
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