最近は「賃貸の壁に打ち付けても大丈夫」的な商品ってたくさん出ていますよね。
このページでは、その中でも私が実際に賃貸で使用して、ほんとうに退去時チェックを原状回復費用ゼロで乗り切った無印良品の「針が細い画鋲(12個)」を本音でレビューしてみたいと思います。
もちろん画鋲なので壁に穴を開けるのですが、巷では「壁に穴が開かない画鋲」のような感じで有名なアレです。
これです。
もうね、先に言ってしまいます。このサイト(ブログ)で製品レビューをするときは、毎回必ず本音でデメリットまで指摘しています。
ですが、今回初めてデメリットというデメリットが本当に見つからず、褒めちぎるスタイルになってしまいました。ページ自体がうさんくさくなっていないか、わりと心配しています。
もし「こんなデメリットあるよ」という意見ありましたら、ぜひお聞かせくださればとってもありがたいです(ご迷惑でなければ「〇〇さんからご指摘いただきました」という形でご紹介を入れて、このページの充実に役立てたいと思っています)。
ちなみに同じ無印良品製品でも、スーツケースに関しては自分なりにちゃんとデメリットも挙げておきました。このサイトのふだんのテイストが知りたいという場合には、そちらをご覧いただければ嬉しいです。
さて、本題の針が細い画鋲については、こんな感じで総評をしておきました。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント:
初めて星5つ付けちゃいました。
では以下、耐荷重も実際に検証しながら、レビューを書いていきたいと思います。
無印良品「針が細い画鋲」の良いところ
しっかり普通の画鋲同様に留められる
たしかに「壁に開く穴のサイズがどれぐらい小さいか」というのは大事なポイントなんですが、何よりもまず「画鋲としてちゃんと機能するのか」ということをまず確かめておきます。
そもそも何も留められないぐらい弱いのであれば、いくら穴が小さくて賃貸OKだと言っても意味がなくなっちゃうからです。
まぁ見出しの段階で、もうすでにネタバレしていますが、、、
めちゃくちゃ小さいですが、しっかり画鋲としての役割を果たしてくれます。
たとえば画鋲で留めるものの代表格であるカレンダー。
まったくグラつきなく留めることができます。
このカレンダーはわりと素材がしっかりしていて(ペラペラじゃなくてテロテロしてる感じで)、それなりの重さがあります。
219グラムです。
ですので、一般的に画鋲で留めるような小物であればまったく問題なく、この無印の針が細い画鋲でも留めておくことができると思います。
なんなら小物を掛けてしまえる耐荷重
そもそも画鋲なので、なんというか何か物を掛けるというのは本来の用途では無い気がします。
それでも、です。この無印のピンは頭部(透明のポリスチレン部分)が大きくデザインされていて、なんだかここに物を掛けたくなる衝動に駆られてしまいます。
全長約1.8mmのうち、
約1.2mmも頭部です。
さすがにそんな使い方をしたときの耐荷重を、無印良品が公式にアナウンスしているわけがありません。
というわけで自分でコツコツ試してみたところ、450グラム前後が実際の耐荷重かなという結果となりました。
これぐらいなら問題なしです。
本当に自分でちょろっと試してみただけなのですが、一応、
- バッグに物を入れていってどこまでピンが大丈夫か
- どんな衣類なら(ハンガーの重さ含めて)ピンが耐えられるか
という2つのパターンで調べてみました。ごちゃごちゃ書いても余計わけわかんなくなるので、とりあえずご覧ください。
i. 小さいバッグなら大丈夫
最初にバッグで調べたパターンから。
まず383グラム。
重さ的には余裕です。
次は492グラム。
このぐらいの重さになると、ピンが斜めになっちゃいますね。
464グラムのバッグ(このセクションの最初に貼っておいた写真のものです)をかけた段階では、まだピンが斜めになっていませんでした。
なので、この感じのベルトでバッグを引っ掛けるのであれば、450グラムぐらいがこの無印ピンの安心できる限界かなと思います。
とはいえ、ディスプレイ用ならともかく、頻繁に取ったり掛けたりするバッグの場合は話が変わってくるかもしれません。そのあたりの重さであっても、頻繁に負荷がかかってしまうとキツイかも。
そして再度になりますが、そもそも日常的に使うバッグをこの小さいピンに掛けるのが正解なのかどうかすら謎です笑。
本来の画鋲用途ではないですし、毎回の掛ける・取るに神経を使いすぎて、なんかよくわかんないけどメンタル的に「すり減る暮らし」みたいになったら泣きます。各自の判断ですね。
ちなみにバッグは最近日本に上陸して、たぶんこれから日本でもどんどん人気が出てくるんじゃないか的な勢いのアンソロポロジー(Anthropologie)のものです。
ii. 夏服ぐらいならラクラク
次は衣類で調べてみたパターンをご紹介します。
今回はハンガーの重さも乗っかるので、まずハンガー重量を確認しておきます。
まさかのぴったり100グラム。
そして、ここに衣類をかけていくと、こちらは300~350グラムが安心できるかなと思える範囲でした。
ハンガーフック部分の材質のせいといえばそれまでですが、前のセクションで使ったバッグのベルトとは違って、ピン頭部からハンガーが滑り落ちやすかったです。それによって重心が手前に移ってきてしまい、結果的に耐荷重が低くなったのだと思います。
つまり、こんな感じで無印ピンを非公式なスタイルで使う場合、
単純な重さの問題だけではなく、どんな素材のどんな形のものを掛けるかという点も、耐荷重に影響してくるよ
ということです。
まぁ使い方が間違っている段階で「何を偉そうに」感は否めませんが、一応のご参考までに。
だって無印のファイルボックスだって本来の用途じゃないけどフライパン収納に使ったりしますし、そのときにはやっぱり「どれぐらいの大きさのフライパンまでならいけるんだろー?」とか思うじゃないですか。
と言い訳しておきます。
さて、そんな言い訳でちょっぴり自分を納得させて、今度はさらに衣類で試してみた様子を載せておきます。
225グラムのシアサッカージャケット。
ハンガーと合わせると335グラムですが、余裕です。
354グラムのパーカー(+ハンガー100グラム)だとギリッギリ持ちこたえるぐらいでした。
513グラムの薄手コート(+ハンガー100グラム)はもう完全にアウトでした。
といった感じでしたので、
夏服をかけるぐらいならぜんぜん大丈夫、ちょっと肉厚のものや大きいものになると厳しい
というぐらいのイメージですね。
賃貸退去チェックをクリアできる穴の大きさ
さて、この無印ピンの最大の売りについても検証してみました。
本当に壁の穴が目立ちにくいですし、
事実、以前私が賃貸を退去したときにも原状回復費用ゼロでいけました。
普通の画鋲穴との比較写真を載せておきます(これは今住んでいるアメリカの部屋です。アメリカはでかい画鋲でも余裕です笑。さっきの退去ゼロでいけたというのはちゃんと日本での話なのでご安心ください)。
こんな感じ。
どれとは言いませんが、一つは普通の画鋲を刺して抜いた後の穴で、あと数個(3個ぐらい?)は無印の針が細い画鋲を刺して抜いた後の穴です。
上の写真で「え、あんまり違い感じられない」と思われた方は、この無印ピンの最大メリットを体感できないと思いますので、この商品はスルーしておく方が無難かもしれません。
もうちょっとズームした写真も撮ったのですが、なんか穴が近くて気持ち悪いので、見たい方だけが見られるように下の開閉部分に収めておきました。そんなめちゃくちゃ気持ち悪いというわけではないですが、ちょっとイヤなので笑。
興味ある方だけ矢印を押して開いてご覧ください。
画鋲のくせに都会的なおしゃれ感
完全に個人の好みの問題ですが、私自身はこのデザインがおしゃれだと思うので、メリットとして挙げておきます。
黄色っぽい場面でも、青っぽい場面でもいけます(写真の色味が違っちゃっていることの言い訳です)。
無印良品らしいシンプルで透明感のあるデザインというのはもちろん、ツルッとしたようなマットなような手触りも心地良くてあか抜けている感じ。
実際にカレンダーを留めてみても、悪目立ちしません。
あの学校とかで使う画鋲ってほんと「ガビョウ!」って感じじゃないですか。それに比べてこの無印の方は、むしろなんか全体の印象を、なんかこう颯爽とさせてくれる感じ。
さっきから私がちょいちょい「画鋲」じゃなくて「ピン」て呼んじゃっているのは、まぁなんかそういうことです。気取りたくなっちゃう感じ笑。
そこをあえて「いえいえ、もうぜんぜんそんな。私はもうほんとぜんぜん画鋲なんで。そんな画鋲を超えるとか大きい器じゃないんで」みたいな感じで「針が細い画鋲」という素朴な製品名で売り出してくる無印良品はさすが。
なんでもカタカナにしちゃおう的な最近の風潮には乗っかっていないあたり、すごいです。
というわけで、なんだか表現が乱暴ですが、画鋲の「くせに」おしゃれです。
試しにサクッと買えるぐらい安い
以上、この針が細い画鋲はなかなか質の良い製品だなってことを書いてきたんですが、極めにつけに低価格でもあるというのが素晴らしいです。
たしか店舗では12個入りで税込180円です(公式ネットだと同じ容量で税込150円なんですが、価格違うんでしょうか。値下がり?ちょっと謎です)。
なぜか無印ラベルを剥がされて、プチびっくりしてる12本。
まぁもちろん、業務用(学校用?)の画鋲とかと比べたら1本あたりの価格は高いと思います。しかも最近では、百均で、もっとたくさん入ってちゃんと100円(税抜)の似た商品もあるようです。
とはいえ、一般家庭での用途を考えれば、12本単位で数セット買えば不足ないのではないかと想像します。その場合、せいぜい1,000円~2,00円程度です。実はこれ、もはやこのレビューページの存在価値がなくなるほどで笑、、、誰でもとりあえず自分で1セット買って試してみちゃえば良いぐらいの値段。製品の質とのバランスという観点から見れば、その安さがいっそう際立ちます。
無印良品「針が細い画鋲」のイマイチなところ
それでも見えるぐらいには穴が開く
なんかもうこれといったデメリットが思い浮かばなかったのですが、それだとこのページのメンツが立たなくなっちゃうので、無理やり「それでも穴は開きます」という注意書きみたいな話をデメリットに入れ込んでしまいたいと思います笑。
先ほどの「穴ほんとうに小さいよ」みたいなところで写真を出したので、詳しくはそちらを見ていただきたいのですが、まぁやっぱり穴は開きます。
近くで見れば「あ、ここ刺したね」って肉眼で分かるぐらいの穴は開きます。
やはり「壁に穴が開かない」シリーズの仲間というわけではありません。
その穴の大きさだとやっぱり我慢できないという方は、とりあえず壁に何かを刺すのは避ける方向で生活するのが良いと思います。
壁掛けラダーシェルフ(めっちゃカタカナ笑)みたいなのを使ったり、天井と床で突っ張る収納ユニット(ユニット!)を使ったりすれば、別に壁に穴を開けなくても何とかうまいこと暮らせそうです。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
しっかり普通の画鋲同様に留められる
なんなら小物を掛けてしまえる耐荷重
賃貸退去チェックをクリアできる穴の大きさ
画鋲のくせに都会的なおしゃれ感
試しにサクッと買えるぐらい安い
それでも見えるぐらいには穴が開く
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
やはり画鋲の役割をちゃんと問題なく果たせること、なんならそれ以上の無理もちょっとはできちゃうこと、にもかかわらず穴がすごく小さいことで、製品として期待されていることはほぼ達成していると言えると思います。見た目も良いですし(個人的には)、価格も良心的なので、スキがありません。
こんだけ褒めておいてなんで4つ?と思われるかも知れませんが、やっぱり近くまで行けば肉眼でバレちゃうぐらいの穴は開きますし、それが自然と塞がるような工夫があるわけでもないという点で星を1つ分減らしました。
あとから評価
しばらく使ってみての評価は星5つ
しばらく使っていても常識的な使い方の範囲内であれば、グラつきや落下がまったくないです。そして星1つを追加して満点をあげてしまった最大の理由は、やっぱりほんとうに賃貸退去時のチェックを無事に切り抜けて原状回復費用請求をされなかったことですね。賃貸会社やチェックするひとの裁量も大きく関わってくる事柄ではありますが、私自身の実際の経験としては製品の目標地点に到達していたという事実があるので、文句なしです。
無印良品「針が細い画鋲」は誰におすすめ?
無印良品ファンの方
この画鋲に興味があってジュース一杯ぐらいは出せる方
基本的に無印良品好きな方なら、製品の狙いから実物まで含めて、たぶんまるっと好きなんじゃないかと思います。まぁもはや、そういう方のほとんどはすでにこれ買ってあると思います、買いやすい価格ですし。それほど無印に肩入れしていないけど興味があるぐらいの場合は、まぁジュース一杯分ぐらい我慢するか、その分ぐらいはお試しでお金を使える方なら買ってみたらどうでしょうかといった感じ。
それぐらい色んな意味で余裕のある方なら、この製品のシンプルでちょっとだけかっこつけた雰囲気を楽しめると思います。ちなみに私は調理に乗ってかっこつけすぎた形で2セット買ったんですが、おしゃれな空間と小物が不足している関係で、そのうち12本は余っています。
以上です。
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