こんにちは、ゆとりばてぃです。
数ヶ月前に待望の第一子が誕生し、その娘のためにと両親からヌナ(nuna)のベビーカーを贈ってもらいました。
日本ではまだそれほど知られていないですが、シンプルでエレガントなベビーギアを取り扱っているブランド。すでに海外では人気が高いみたいです。
妻がどこかで仕入れてきた情報によると、ニューヨークのおしゃれさんが多く使っているとのこと。
私たちはニューヨーカーでもなんでもなく、西海外に住むただの日本人3人家族ですが、、、
たしかにこのあたりでも、おしゃれなひとがベビーカーを押していて「こういうひとはどこのベビーカー使ってるんだろー?」って思ってチラ見すると、ほんとにヌナであることがかなりの高頻度であります。
まぁなにはともあれ、そんなヌナのベビーカーを愛用している日本人口コミのひとつとして、このページでは、
ヌナの軽量・半自動折りたたみ機能付きベビーカー“trvl”(トラベル)
の簡単な使い心地レビューを書いてみたいと思います。
第一印象評価:
あとから評価: coming soon
一言コメント: “trvl”は「トラベル」でほんとに合ってるのかな?
ヌナベビーカーtrvlのメリット
上品
なんといってもまず、上品です。見た目も動作も。
色と形がすごく洗練されています。
安っぽい光沢がまったくなくて、無駄な装飾もないミニマルなデザイン。
でも、どこか奥深さのある出で立ちをしています。高級感をうるさく主張するんじゃなくて、自然とお高い雰囲気が醸し出されるような佇まい(に感じます)。
旅行もお上品に。
後でまた詳しくご紹介しようと思いますが、走りや折りたたみといった動きにも高級感がみてとれます。私たち夫婦(とたぶん娘も)はこういう奥ゆかしいおしゃれさのある家具・道具系がすごく好みなので、このヌナのベビーカーtrvlはその意味でとてもポイント高いです。
下の写真のように、ふんぞり返る赤ちゃん&カジュアルな服装の父を合わせてしまったとしても、どこかちょっとお上品な様子が感じられないでしょうか。
底かごも付いているのにもったりしません。
というわけで、現在愛用中のヌナベビーカーtrvlの最大のメリットは「上品」という一言にまとめちゃえる気がします。
ここからは、どういう意味で上品なのかを機能と動きに注目しながら書いてみたいと思います。
シングルタイヤ
ベビーカーのタイヤには二重になっているダブルタイヤ(二輪キャスター)とシングルタイヤ(一輪キャスター)があるようですが、ヌナのtrvlはシングルのほうです。
四輪すべてシングルです。
聞くところによると、ダブルタイヤだと安定感と引き換えに2本のタイヤの間にものが挟まったりする不便があるらしいです。シングルだとその心配が不要なうえに、軽量化にもつながります。
そうなると逆に気になるのが走行の安定性ですが、
今のところヌナのtrvlを使っていて、わが家のパッセンジャーがガタガタ感に不満を感じている様子はまったくありません。
それどころか、
驚くほどスムーズかつ静かに走るし、点字ブロックやちょっとした段差でも突っかからずに越えていってくれます。以前、調子に乗ってヨセミテの大自然をこれで旅してみたときも、ある程度の高低差や坂道は難なくクリアしてくれました。
そもそも日常生活のなかでは、足場の悪い場所でベビーカーを押そうと思う機会自体が少ないかと思います。日本のように道路の舗装が行き届いている国であれば、このヌナベビーカーの走りに悩まされることはほぼほぼなさそうです。
できるだけシンプルに必要なことをこなせるほうが、軽さ・手入れ・見栄えのどの点でも有利だと思うので、シングルタイヤでこれだけしっかり走れる点は大きな強みだと思います。
なお、4本のタイヤのうち手前右の1本にはストッパーがついていて、一箇所ながらもしっかりと全体をロックしてくれます。
半自動折りたたみ
個人的に機能面で一番の衝撃をうけたのが、この半自動の折りたたみシステムです。
ハンドルのスイッチを使うことでベビーカーが自動的に折りたたまれる仕組みなので、
片手で赤ちゃんを抱っこしたまま畳むことができます。
外側のスイッチをスライドさせながら内側のスイッチを押すと折りたためます。2つのスイッチの同時使用が発動条件なので、誤作動の心配も少ないです。
つまり、赤ちゃんをベビーカーから出して一旦どこか安全なところにおいてから、やっとベビーカー折りたたむ作業に入るという流れが必要ありません。
どんな場面でも必ず大人が2人以上いるとは限らないですし、安易にどこかに赤ちゃんを置いてしまったら誘拐とか怪我とかのリスクも心配になります。
自分ひとりだけで折りたたむところまでさくっと済ませることができるこの機能は、そういった意味でものすごくありがたいです。
また、上品さというテーマでいえば、カチカチ色んなスイッチを押したり、ベビーカーをガチャガチャさせたりしなくて良いのも嬉しいポイントです。
無段階調節リクライニング
そしてさらに、赤ちゃんのリクライニングもカチカチしなくて良いのが嬉しいです。
ベルトを使った無段階調節なので、
可動範囲内であればどこでも好きな位置で固定ができます(だいたい105度~140度だと思います)。
最も寝かせた状態
一番起こした状態
そしてなにより、大きな音を立てずに調節ができるのでダサくないだけでなく、
赤ちゃんが寝ているときの角度調節にすごく有利です。
まぁそもそもベビーカーを使っている時点で、屋外。なので騒音があるのは当然といえば当然ですが、赤ちゃんに一番近いベビーカーからの音を小さく抑えられることには大きな意味があります(と信じています笑)。
いつのまにか眠りに入っていて「あ、うちのプリンセス寝てるじゃん。すこし背もたれ倒してあげようかな」の場面って地味に多いので、想像以上にありがたみを感じられる部分かなと思います。
執事側からプリンセスの様子を見るためのメッシュ部分も隠されています。
キャノピーにも。
もっと見たいときはメッシュまで丸ごと開けちゃうことができます。
どこかに座って休憩するって場面なんかで、わざわざ回り込まずに見守ることができるのは地味に便利。
底かご(荷物収納バスケット)
ベビーカーの底かご(荷物収納バスケット)が丈夫なのも心強いです。
以前、無印良品スーツケースのレビューにも書いたことなんですが、かつてわりと高級なメーカーのスーツケースの底がたわみやすくてすぐに床に擦ってしまった経験をしたことがあります。
それが軽いトラウマで、この底かごもちょっと心配していました。
もともとの段階ですごく床と近いし……
ところが、実はこれがものすごく高い強度。
日常で使う範囲の重さであれば、まったく不安を感じさせません。
入り口がやや狭いのは難点かもです。
じゃがいもとかお肉とか、重ためのものを買い物帰りに入れたりすることがあるのですが、問題なしです。
私の母がいつもベビーカーのことを「カート」と呼んでいることに対して、心の中で「いやいや、それじゃスーパーで荷物入れるやつじゃん笑」と思っていたのですが、ほんとにその役割をしてくれます。カートです。
ちなみにこの荷物入れバスケットの耐荷重と大きさは、だいたい下の写真のとおりです。
耐荷重は4.5kgと明記されています。
奥行き約44.5cm
高さ約28cm
バスケット前方入り口の幅約33cm
バスケット前方入り口の高さ約17cm
バスケット後方入り口の高さ約18cm
バスケット後方入り口の幅37.5cm
マグネット内蔵シートベルト
ヌナのベビーカーtrvlは、シートベルトの装着が衝撃的なほどに簡単です。
2本のベルトをカチッとつける基本タイプです。
どうしてそんなにラクなのかというと、
マグネットが入っていて、吸い付くようにベルトが閉まってくれるからです。
わが家で使っているチャイルドシート(日本のもアメリカのも)は、マグネットの工夫なしのシートベルトで、けっこう締めるのに手こずります。
そんなの大した問題じゃないと思われるかもですが、これがもうすごく個人的には大事なポイントです。抱っこから座る姿勢になるとき、しかも特に家の中じゃない場所となると、赤ちゃんの泣き発動率がそうとう高くなります。
当然シートベルトを締めている最中は当然あやすことができません。しかも、チャイルドシートやベビーカーの赤ちゃんをしっかり守る構造のおかげで、シートベルトを締めてあげているそのひと以外の大人が赤ちゃんの間近に行くことも難しいです。
ヌナのtrvlはマグネット内蔵シートベルトによって、この難題をかるがる解決してくれます。
トラベルシステム
最後にトラベルシステムについても触れておきます。
我が家では別メーカーのチャイルドシート(カーシート)を使っているので、実際にはトラベルシステムの恩恵は受けていないのですが、かなり良さそうなので一応書いておきたいと思います。
このnuna trvlには、チャイルドシートのnuna pipaがそのままガコンとハマるらしいです。
なにか接続部分の細かい調整をしたりといったことをしなくて済むようなので、トラベルシステムを検討されている方には有利なポイントなんじゃないかなと思います。
これだったら我が家も最初から、チャイルドシートもヌナで揃えておいて良かったかもしれないです……。
ヌナベビーカーtrvlのデメリット
軽量ベビーカーにしては重め
おそらくこのヌナのトラベルベビーカー(nuna trvl)は、その名前から考えて軽量系のベビーカーの部類として開発されているのだと思います。
なんですが、日本の軽量系と比べると重いです。しかもアメリカだと公式サイトでなぜかキャノピーとバーを含めない謎の重量表示がされていて、とってもミスリーディング。
日本のヌナ公式サイトによると総重量は7.1kg。
まぁ別に片手で持てなくはないですが、日本のメーカーの軽量系と比べると重さがデメリットとして感じやすいかもしれません。
私たち夫婦はこのヌナのtrvlが初ベビーカーだったので比較対象がないのですが、それでも実際にこれを持ってみたときには、ふたりとも「あれ、意外と重くない?」を思いました。
両対面にならない
ここも「〇〇にしては」の感じのデメリットですが、AB型のベビーカーと思われるんですけど、
両対面にはなりません。
親目線からだと赤ちゃんが見えにくい向き方でしか押せません。
公式でAB型と言っているわけではないのですが、使用月齢/耐荷重が「新生児~体重22kg」となっています。なので、カテゴリーとしてはA型かB型のどちらかというよりは、AB型に入るはずです。
個人的には両対面ができなくて大きく困ったことはないのですが、やっぱり娘の表情をそう簡単に見ることができない点ではちょっぴり寂しいですね。
折りたたむと汚れやすい
ここからは他との比較というよりは、ヌナtrvlそのものの惜しい点。
折りたたむと、部分的に地面とタイヤに布が若干擦れてしまいます。
折りたたみ時。
下のほうはこんな感じです。
まぁヌナはオランダのメーカーらしいので、内と外での靴の使い分けとかないと考えると、このあたりの意識は日本とは違うのかもしれません。それでも汚れがつきやすくなってしまうという事実に変わりはなくて、残念ながらこれが個人的には最大のデメリットに感じられます。
でも西洋でもベッドの上に、なぜかベッドスローかけますよね(日本でもホテルのベッドでよく足のほうにぴろんって掛かってる細長いあの布)。そこに「ちょっと汚いかもな」の気持ちがあるなら、ここももうちょっとだけ工夫してみてほしかったです。
UPF50+なのにキャノピー浅め
あとはキャノピーが若干浅めかなって感じます。
UPF50+というなかなか強力な紫外線対策をできている布なのに、せっかくのそれが発動できる範囲がやや狭めです。
前よりも上に大きくスペースがとられているイメージです。さすが身長高いひとの多いオランダ。
娘にダイレクトに日光が差し込んでいる場面がそこそこ多くあるので、すこしかわいそうな気がします。
そういえば両親によると、私の幼少期はそれはもう青白い肌の色で、暗闇で発光するレベルだったらしいので、娘もそろそろその時期がやってくるんじゃないかとひそかに期待しています。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
上品
シングルタイヤ
半自動折りたたみ
無段階調節リクライニング
底かご(荷物収納バスケット)
マグネット内蔵シートベルト
トラベルシステム
軽量ベビーカーにしては重め
両対面にならない
折りたたむと汚れやすい
UPF50+なのにキャノピー浅め
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
なにはともあれ、色んな部分で上品です。立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。使い心地としても、ものすごく便利で手堅いです。
具体的に機能面で一番強調したいのは、片手でかんたんに折りたためるところですね。ほんとうにもうほんとのほんとに、赤ちゃんを抱っこしたまま片手で畳んで、そのまま階段上がったり家に入ったりできるというのは、手軽さと安心感の面ではかりしれない恩恵です。
それに比べてデメリットは些細なもので、後悔を感じるようなものはないです。とはいえ、せっかくコンパクトに折りたためる(しかもしっかり自立する)のに、それが原因で汚れがついてしまうというのはあまりにも惜しすぎます。というわけで、評価星の数は1つ減らしておくことにします。
あとから評価
しばらく使ってみての評価は星5つ
他のもっと低価格帯のベビーカーも使ったりしてみると、やっぱりこのnuna trvlはすっっっっごく良いです。大人しくnuna trvlでくつろいでいた娘も、他のベビーカーだと座った瞬間に泣き出したり、出たがったりします。
折りたたんだときに汚れがつきやすいというのは相変わらずデメリットであることに間違いはないですが、まぁだんだん「どのみちベビーカーは汚れるものなのだ」という認識になっていきます。そしてしばらく使っていくうちに、他との比較の中でnuna trvlが明らかに良いということが実感できるようになってきたので評価星を1つ追加することにします。
ヌナ(nuna)ベビーカーtrvlは誰におすすめ?
おむすびよりもバゲットサンドイッチ派の方
具体的なことを言い出すと、誰におすすめと言えるのか微妙にわかりにくいベビーカーなのかもしれません。
おむすびよりも、サンドイッチ。その中でもふわふわのサンドイッチというよりも、バゲットのサンドイッチが特に好きって方なら、値段・デザイン・機能の良いところ悪いところをひっくるめて、総合的にはこのヌナトラベル(nuna trvl)がきっとお気に召すんじゃないかなと思います。
以上です!
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