今回は上海旅行記の4日目です(全5回です!)。
5泊6日の旅行で最終日はほとんど移動のみだったので、旅行記としては全部で5日分を書いています。4日目以外のページは以下です!
さて、本題の4日目は以下の行程でした。
- 西湖(朝食・観光)
- シルク店(カタヤ)
- 杭州→上海(中国鉄路高速)
- チェックイン(ラディソンブル上海新世界)
- 夕食(小楊生煎)
- 上海雑技団(馬戯城)
日本ではまだ無名の高級シルクショップ「カタヤ」(Cathaya)に行けたのがユニークだったと思います!
では以下、順に振り返っていきます!
西湖を囲う古きよき杭州
(朝食・西湖観光)
前回の上海旅行記3日目の記事から登場している友人が、今日も引きつづき地元の杭州を案内してくれます!
彼女によると、杭州名物といえば、
- 西湖
- シルク
- お茶
だそうで、前日3日目とこの4日目の2日間でその3つをすべてカバーできました!
この日のスタートは、何よりもまず西湖周辺に向かうこと。西湖周辺到着後に朝食と西湖観光です。
というわけでさっそく、宿泊先のコンラッド杭州(杭州地下鉄「江錦路」駅すぐ)→ 西湖の移動です。
こんな感じのすごいホテル(自費ではなく友人の“おもてなし”でした笑)。
ここから西胡エリアまではだいたいタクシーで20分前後です。
これまた有り難くも費用は友人が持ってくれちゃったので不明ですが、中国のタクシーは日本と比べて格安です(上海旅行記1日目と2日目の記事では費用をちょこちょこ載せているので、気になる方はそちらをご覧ください)。
地元民に愛される「知味観」
さて、西湖エリアに着いたところで朝食です。
杭州住まいのその友人もよく行くというほど、地元民に人気の「知味観」というお店。西湖周辺だけでも何店舗か構えているようです。
詳しいことはよくわからないので、とりあえず写真です!笑
今回もこちらからは何も関与しないスタイルで、すべて友人によるセレクト笑。中国人のおもてなしの心、すごいです(ひょっとしたら友人の性格なのかもしれませんが、文化的な部分もありそうな気がします)。
友人・友人のいとこ・私たち夫婦の計4人だったので、ちょっと多め。
ただ、中国ではレストランで食べきれなくても残りを持ち帰る文化があるので、頼む量の調節にはそこまで気を遣わないようです。日本のように持ち帰りダメの方が珍しいのでしょうか?よくわかりません。
あ、それと中国文化として日本人がどこかしらで耳にする「ちょっとだけ残すことで美味しかったことを示す」という習慣なんて、聞いたこともないレベルらしいです笑。
味はどれも良かったですが、やはりこれまで上海で食べてきた料理同様、クセは強くありませんでした。広く日本人の口に合う味だと思います。上海・杭州エリアの料理はそこまで独特な風味ではないのかもしれません。もっと南の地方や内陸部が強めの料理なのかも。
個人的にはグラスヌードル(海藻からできてる麺?)・蓮根もち・白玉入り甘酒がとくに好みでした。もっちりしてる系。とにかく全体的に朝にピッタリの優しく温かい料理たち。
写真に収めるチャンスがありませんでしたが、店内はホントに地元民でいっぱいという感じ。
友人がわざわざ「ホテルの朝食じゃなくて地元の美味しいモノを食べてほしい」と言って連れてきてくれた店だけのことはあります。さすが。地元民も通う味に間違いの無いお店のようです。
朝の9:00ぐらいでしたので、待たないと座れないという程ではありませんでした。外観やメニュー写真がやや古い様子のわりには、テーブルや柱などはキレイに改装されていました。広さもあって、前払いで出来たものを順次カウンターに取りに行くシステムなので、日本のアウトレットやサービスエリアなどのフードコートを思い起こさせます。
値段は、メニューをぱっと見た感じだと若干の観光地価格でしょうか(またしても友人の奢りなので詳細は不明ですが笑)。それでも上の写真に写っている料理すべて合わせて1,500円弱ぐらいだと予想します。味が良いので、もしかしたら観光地とか関係なく少し良い店なのかもしれないです。友人のホスピタリティ精神を考えると、そういう可能性も十分あり得ます笑。
西湖にも溢れる地元感
朝食後はついに西湖。日本で知られている唯一の杭州観光地と言っても過言ではないでしょう。
細かいことはひとまず置いておいて、景色はこんな様子。
古文漢文の教科書の漢文パートの挿絵として出てきそうな風景です。
ただ、思っていたよりも「地元の公園」って感じが強いですね(もちろん私の地元という意味ではなくて、地元の人が憩いの場として使っているという意味で笑)。
湖の周囲一帯が公園のようになっているので、ほとりで(たぶん)地元のおばちゃんが踊っていたり、(たぶん)地元のお兄さんが歌ったりしています。
2011年に世界遺産に登録されて以来観光客が増えたらしいのですが、まだまだ観光客でごった返している様子ではないです。午前中に行ったからか、私たちはかなり自由に湖のほとりを歩けました。午後は混んでくるかもしれません。
まぁお察しのとおり、あんまりやること無かったです笑。
結局15分ぐらいぶらっと歩いて、ちょこっと写真撮っただけで西湖観光が終了しました。
もちろん、こだわって絶景スポットなどを巡ったり、ボートとか乗ったりすれば、もっともっと満喫できます。私たちは時間と興味の関係で、さらっと西湖を終えときました。案内してくれた友人も「まぁそんなに見ることもやることも無いね。さっ、次!」って感じでしたので…。
というわけで、昨日はいわば垢抜けた都会的な杭州に驚いたわけですが、西湖周辺エリアは伝統的な町並みが残されています。キツめなこと言いますが、西湖については「興味があれば一生に一回行く程度で十分かなー」って思ってしまいました笑(蓮がきれいに咲き誇る時期なら大感動できたかもしれません)
新進気鋭の中国シルクブランドCathaya
西湖を後にし、次はシルク店。
あまり日本では知られていないような気がしますが
中国と言えばシルク、シルクと言えば杭州
となるぐらい、杭州はシルクも強いらしいです。
今回はなんと友人のいとこがシルク業界をよく知る人物ということで、その方が案内をしてくれました。
一応は名前を聞いたんですけど、日本人以外の名前って覚えるのむずいですよね。すぐに名前を忘れてしまったので、本人との会話では名前を呼ばないこととし、私たち夫婦の間では「シルクマスター」と呼ぶことにしました。
ちなみに、そのシルクマスターがどのシルク会社に勤めていて、どんな素性の人物なのかは旅行時まったく知らなかったですし、今となっても何も知りません笑。とりあえずwechat(ラインみたいなアプリ)の友人にまでなっちゃったので、誰なのかを深く聞くタイミングを失ったまま、現在は定期的に仲良くwechatをしてます。
さて、そんなシルクマスターが案内してくれたのは「カタヤ」(Cathaya)という店。
まだほとんど日本では知られていないですが、かなり良さそうです。なんでもこのカタヤ(Cathaya)の製品、2019年6月に中国で開催されたG20(20ヶ国首脳会議)の手土産として採用されたらしいです。つまり、世界の一番エライ人たちに配られたってことです。超高品質ってことです。
スタイリッシュな店内でした。
ただ、私達が行ったこの場所、オフィスビルみたいなビルの上の方の階にあります。
そして、そもそも関係者以外がビルに入れるのかどうかすら不明で、この日はちょうど日曜日。ビル全体がほぼ閉め切り状態でした笑。カタヤ(Cathaya)自体もおそらく本来は営業していないっぽい日だったのですが、シルクマスターの権力でたぶん特別に開けてくれました。
いちおうビルの住所を下に貼っておきますが、ここが小売店なのかどうか実際よくわかりません。
105 Ti Yu Chang Lu Zhong Guo Si Chou Cheng, Xiacheng Qu, Hangzhou Shi, Zhejiang Sheng 中華人民共和国 310001
さすがにG20のお土産になるだけのことはあって価格は高めでした。
シルクマスターの社割(シルクマスターは元Cathaya社員で、今は別のシルク会社に勤めているらしい)で全商品半額で買えるとのことでしたが、それでも高かったです。私はパジャマを買おうと思っていたのですが、半額になってもメンズパジャマは25,000~30,000円ぐらいしたので諦めました…笑。
妻はスカーフを2点(自分とお母さん用)とネクタイ1本(お父さん用)を購入。
スカーフとネクタイは日本で買うよりは安く、スカーフはそれぞれ1万円未満、ネクタイは3,000円ぐらいでした。
結婚指輪を使ってカッコよくキメてみました。
スカーフには伝統的な中華柄はもちろん、モダンデザイン的な柄もたくさんありました。
店員さんが丁寧に柄の由来や色んな巻き方まで説明してくれたので、色んな商品を見ているだけでもかなり面白かったです。
スカーフってこんな巻き方もあるんですね的なマネキンです。
帰国後のちょっとした私のリサーチによれば、2001年に始まった新進気鋭のブランドだそうです。
伝統と革新をみごとに織り交ぜたブランドで、急激な都市化を進める一方で古き良き町並みを残す、杭州の都市イメージにまさにぴったりな感じです。
いまだにカタヤ(Cathaya)がいったいどういうブランドでどういう業務形態を持っているのかよくわかりませんが…笑
オシャレにデザインされたお墨付きの高品質シルク製品を買うにはうってつけのブランド(店?)だと思います。
中国の新幹線リターンズ
(鉄路高速: 杭州→上海)
シルク店カタヤ(Cathaya)での買い物の後は、友人・シルクマスター・私たち夫婦の4人でランチでした。
「中国での日本食を試してみよう」というよくわからないノリで日本食レストランに行きました。
そこそこの味でしたが、めっちゃ高い(これまた友人持ちなので正確な値段はわかりませんが)。お店の方にも友人にもたいへん申し訳ないですが、やはり日本人が中国旅行に行って食べるものではないです。日本でもっと安くてもっと質の良いものを食べましょう。
そして、、、
これにて杭州観光は終了!
この後、前日も使った中国版新幹線の中国鉄路高速を使って上海へ戻ります。
今回は一等座ではなく二等座を利用しましたが、価格差より大きな質の低下だと感じたので特別な理由が無ければ一等座をオススメします。その他こまかい情報は上海旅行記3日目の記事にまとめてありますので、気になる方はそちらを参照してみてください。
ここで一つ役に立つかもしれない情報を書き残しておきます。
チケット受け取りにめちゃくちゃたくさん人が並んでいて予定の電車に遅れそうなとき、心苦しいですが無理矢理チケット窓口に割り込んで入って、チケットを受け取れる可能性があります。
私たちは予定の電車出発の15分前ぐらいに駅に到着しました。そして、チケットブースにはかなり長蛇の列。私たち自身は「もうムリかなぁ」と諦めたのですが…その時です。
ずっと杭州の案内をしてくれていた友人がとつぜん「軍人・特別席」専用みたいな窓口の最前列に突っ込んで行き「もうチケット予約してて遅れそうなんだ!とりあえず発券だけでいいから優先して手続きしてくれ!」みたいなことを言って私たちのチケットを受け取ってきてくれました。
良くも悪くも日本では考えられない行動ですが、文化がおそらく違うのだと思います。その友人はべつに感情的とか自分勝手な性格ではないですし、むしろ人当たりも面倒見も良く、しかも学もあって聡明な女性(おまけにけっこう可愛い)。なので、こじらせているヤバい人だけがや取る行動ではないのかもしれません。
実際に同じようなことをしている人が何人もいました。緊急の場合の切り札として知っておいても良いのではないかと思います。もちろん、それなりの理由(チケット予約済みなのに人が多いせいで出発までに受け取れない)があることを前提としてではありますが。
日本以外の国では、こういう融通を利かせてくれそうな雰囲気がわりとあります。
旅行の際は、こういう悪く言えばルール無視、良く言えば臨機応変みたいな事が日本とは違う基準で起こっていることを心に留めておくと良いかもしれません。
高コスパのラディソンブル
最終的に友人のおかげで杭州も堪能でき、しかも予定どおりに上海へ戻ってくることができました。
ここからは再び私たち夫婦2人だけで、みずから旅をする日程となります。
一応復路を書いておくと、
中国高速鉄路「杭州東」
→ 中国高速鉄路「上海虹橋」
→ 乗換して上海地下鉄「虹橋火車」
→ 上海地下鉄「人民広場」
という流れでした。
「人民広場」駅は様々な路線の乗換駅であり、いわゆるハブステーションとなっています。
そして今日から2泊する「ラディソンブルホテル上海新世界」(Radisson Blu Hotel Shanghai New World)にチェックイン!
一回休憩します。いくら20代2人での旅行だといっても観光し続けるのは体力的に不可能です笑。
このそびえ立ってるホテルです。「人民広場」駅から徒歩5分程度とかなり好立地。
高級そうですが、建物自体はやや古めです。そのためか、立地や部屋の質のわりには比較的リーズナブルな価格。私たちが実際に支払った費用は以下のとおりです。
・8月上旬(お盆シーズン前)
・2泊(日・月曜日宿泊)
・スーペリアルーム(クイーンベッド1台)
・食事なしの素泊まり
2人2泊で合計24,000円弱
たしか日本語は通じなかった気がします。英語はOK。
部屋の様子はこんな感じ。
なぜか、ものすごく縦長の部屋です笑。
そのためやや使いにくいですが、全体の部屋面積は大きいです。上海中心地という都会であることを踏まえると、かなり贅沢な広さな印象。
ユニットバスではなく、バスタブ・シャワー・トイレがすべて別なのもポイント高いです。タオル・飲用水ペットボトル・ドライヤー・ティーセットなどはありますが、上海なので歯ブラシはありません。ちなみに、今回の旅行で泊まったホテルはどこでもハンガーがたくさん用意されていました。ルームWi-Fiもしっかり完備されています。
この「人民広場」駅エリアには同じようなホテルがたくさんあります。その中で特別ラディソンブルが良いのかどうかはわかりませんが、少なくともラディソンブルは間違いなくおすすめできるホテルの1つです。
小籠包食べるなら「小楊生煎」がめっちゃ良い!
(人民広場周辺で夕食)
ホテルで小休憩を取った後は夕食です!
妻が事前調査で見つけ出した評判の点心のお店「小楊生煎」で食べました。ラディソンブルから歩いて10分、「人民広場」駅からだと5分ぐらいですかね。もう一つの有名な点心のお店「佳家湯包」の向かいにあります。
すみません、写真も価格のデータも無いです笑。ただ言えるのは、、、
かなり安くてかなり美味しい。カリカリ皮の小籠包です。個人的には、今回の旅行で食べた小籠包の中で最も美味しかったです。今度もう一度上海に行く機会があったら、ぜったいに予定に組み込みたいです。
麺類もありました。
記憶が正しければ小籠包8個ぐらいと麺類1杯で500~1,000円ぐらいだったはず。
私たち2人とも十分お腹いっぱいになりました。ちなみに注文と会計は先に済ませるスタイルです。そのあと食事を受け取って、勝手に席に座る(あるいは食事が調理中なら先に席)。簡単に言うと、マクドナルド的なスタイル。
とにかく、小楊生煎はめちゃくちゃオススメです!!
上海雑技団は必見
(上海馬戯城)
夕食後は本日最後の行程、上海雑技団の鑑賞です。中国行ったら、やはり雑技団も外せません。
雑技団の公式サイトよりも、ベルトラというサイトでJCBカード会員用割引を使ったほうが安くチケットを買えたので、今回はベルトラで購入。
・8月上旬(お盆シーズン前)
・日曜日
・B席
2人で合計912元(約13,000円強)
休日価格(平日はもう少し安い)ということもあって高額ですが、せっかくの中国旅行ですので思い切りました。
会場は上海地下鉄「上海馬戯城」が最寄りです。というかむしろ、この劇場のために駅が設置されたみたいな様子です。劇場の名前は「上海馬戯城」ですし、駅の英語名はShanghai World Circus Station(上海ワールドサーカスステーション)です。
夕食をとった人民広場エリアから地下鉄で向かいました。
「人民広場」駅 →「上海馬戯城」駅
所要時間: 15分弱、費用: 4元(約60円)
2019年8月時点では劇場が改修工事中だったので、仮設会場での公演でした。そろそろ改修工事も終わるみたいです。こちらの仮設会場は「上海馬戯城」駅から徒歩10分弱。
ちょっと妖(あや)しげ。トイレもテント外の仮設トイレで、ほんとに一時的な会場って感じでした。
近いうちに仮設会場ではなくなりますが、一応会場の上海馬戯城の中をご紹介しておくと、こんな感じです。たぶん本会場に戻っても雰囲気は似たようなところだと思います。
公演中は撮影禁止だった(はず)。写真や動画を撮っている人も数人いましたが。でも少なくともフラッシュ撮影は絶対禁止。マナーという意味だけでなくパフォーマーの視界に影響して命にも関わります。
撮影するよりも目で見て楽しむのが良いでしょう、ふつうに。ぶっちゃけパフォーマンス自体はテレビとかユーチューブで見れますが、自分の目で生でそれを見れるチャンスはそんなにありません。
ともあれ、パフォーマンスはやっぱめちゃくちゃスゴイです。素人の私からすると、もはやどれぐらいスゴいのかもわかりませんが、スゴイことは確かです笑。
この上海雑技団は伝統的な技にスクリーンプロジェクションなどの現代技術を組み合せたパフォーマンスがウリ。個人的にはやはり技に見入ってしまうので、そんなに現代技術の活用に心打たれませんでしたが笑…プラスアルファの魅力を足しているということだと思います。
半円のようなステージでそんなに会場自体も巨大ではない(仮設だからかな?)ので、B席でも十分楽しめました。C席になると少し端に寄りすぎてしまうかもしれないです。ただ、ステージの正面位置からの鑑賞が良い場合は、B席ではなくA席かS席を予約しましょう。
だいぶ値は張りましたが、中国に何度も旅行するわけではない方、雑技団をまだ生では見たことない方はそれでも見る価値があると思います。
以上!
上海旅行記4日目でした。午前中は杭州、午後は上海ということで、やや詰め込んだ1日。次回はいよいよ最終日です!
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