近年、メンズのムダ毛処理需要(メンズグルーミング)が拡大中。その動きをリードするパナソニックの電動ボディトリマー(ER-GK80)を本音でレビューしてみるのが、このページの内容です。
これ
総評を先取りすると次のとおりです。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント:
“ムダ毛処理”も“花婿”も英訳するとGroom(グルーム)でなんか意味深。
なお、実際に毛を剃っている見苦しい画像や動画は無いのでご安心ください。
パナソニックボディトリマーの良いところ
優しい剃り心地
しっかりと毛をカットしてくれますが、かなり優しい剃り心地です。カミソリとは違い、ミスって出血してしまうということは起きにくいと思います。少なくとも私には一度も起こっていません(すでに何度も使っています)。
刃をむき出しにして使っていても優しいのですが、そのうえ本製品にはアタッチメントが2つ付属しています。1つは肌ガード用で、もう1つは毛の長さを一定に揃える用。どちらか一方でも装着すれば、もう怪我の心配は無いでしょう。
次のセクションで触れますが、このアタッチメントはデリケートゾーンを剃るときに重宝します。とくに後ろの方。2mmという短さと安全性を両立している気の利いたアタッチメントです。
もう1つのアタッチメントは毛の長さをもっと長く整えたいときに使います。
長さは3mm~12mmを1mm刻みで変更可能。ダイヤル式です。
具体的な用途というと、個人的にはスネ毛を処理するときに使います。スネ毛って、ほったらかしだとダサいですよね。でも、さっきのアタッチメントの2mmだと短かすぎてキモい。なので私はふだんこのアタッチメントを使って、7mm~10mmぐらいで適当にそろえて剃っています。
肌に押し当てる面は平ら。おかげで何も考えずに肌に当てて動かすだけで長さが揃う仕組みになっています。ほんと便利。
下位機種のER-GK61・ER-GK71や型落ち機種には、この長さ揃える用のアタッチメントが付属しないので注意。
要するに、アタッチメントを付けていなくても優しい剃り心地だし、アタッチメントを付けたらもっとジェントルだってことです。
デリケートゾーンに使える
これはかなり画期的なポイント。個人的にはこの用途のために本製品を買ったといっても過言ではありません。
男性のなかには「デリケートゾーンの毛の手入れなんて考えたことことないぞ。変わり者かお前は」っていう方がまだまだ多いかもしれません。ですが、まぁ手入れしておく方がラクです、ふつうに。
- ムレの軽減
- ニオイの抑止
- 細菌繁殖の防止
などメリットだらけです。
清潔感とかいうフワッとした話じゃなくて、事実、清潔。あと心も軽やかになるかも、ひょっとしたら。
そんなわけでデリケートゾーンの毛を手入れしようってなった時、本製品が活躍します。この製品、形がうまいことできていて手で握りやすいです。
長さも適度なので操作性と刃の届く範囲のバランスがよくとれていると感じます。とくにデリケートゾーンの後ろの方を手入れする場合、本体が短すぎると届かないし、長すぎると扱いにくい。本製品はちょうど良い。
さらに、先ほど紹介した2mmアタッチメントのお陰で安全にしかも短めにデリケートゾーンのムダ毛を手入れすることが可能です。
デリケートゾーンの中でもとくに後ろの方―つまり桃のわれめ周辺を処理するときには安全性と剃りの深さ(2mm)を兼ね備えるこのアタッチメントが効果的。とはいえ、桃ばたけはそれでも自分の目では確認しにくい部位。あまりムリに攻めない方が無難でしょう。私もこの部位を手入れする際はちょっとおそるおそるの使用。もしかしたら2mmの時点でかなり攻めすぎなのかもしれないので、それなりに気を使うべきかとは思います。
マットで防水仕様の素材
本製品は本体の質感も優れています。単純にデザインの話というだけではありません(個人的にはデザインも良いと思います)。
まずマット目な質感で手に馴染む。剃っている最中にうっかり手から滑り落としてしまうというリスクが大幅に減ります。
さらに防水素材なので簡単に洗えます。
水を弾いているのがわかるかと思います。気を遣わずに水洗いができるので、清潔さを保ちやすいです。私はまだ試していないですが、この防水使用のおかげで風呂剃りもOKみたいです。
海外対応のケーブル充電
まず電池式ではなく充電式というのがgood。好みにもよるかと思いますが、個人的には充電式の方がラクに感じます。
もう1つの注目ポイントはケーブル充電だということ。当たり前だと思うかもしれませんが、パナソニックのボディトリマーに長らくアンテナを張っていた方はご存知のとおり型落ちの前機種や下位機種の充電器にはケーブルがついてないのです。まさかのACアダプタに本体を直接置くタイプの充電なので、コンセント周囲のスペースによっては充電が困難です。
その点、今回の最上位機種であるER-GK80はケーブルの付いたACアダプタのため、充電が格段にしやすくなっています。
一緒に写っているのは付属品の専用ポーチ。地味ですが、これも高評価ですね。意外と入れたいモノにちょうどピッタリ合うポーチって探し出すのに苦労するので。
話は戻って充電時間は約1時間です。なかなか良い速さです。
1回の充電で何回使えるかはカウントしていませんが電池持ちが良いと思います。とくに困ったことがありません。
そして、さらに!!
今回から海外電圧(100~240V)対応になりました。めちゃくちゃ嬉しい。
パナソニックのメンズボディトリマーシリーズは、今レビュー中のER-GK80が3代目のモデル。過去の2つのモデルはいずれも日本国内の電圧(100V)のみに対応でした。アメリカ在住の私は、ずっとこの電圧問題がネックで買えずにモヤモヤしていたんです。今回の海外電圧対応により、満を持して購入できました。だいぶ待ちましたよ、パナソニックさん。
ひとまず思いつくメリットはこのあたりですかね。それでは次にデメリットに感じられる部分いきます。
パナソニックボディトリマーのイマイチなところ
深剃りは難しい
安全性と肌への優しさを優先している代わりに深剃りは難しいです。ぶっちゃけ私自身が使っている中では、それほどの深剃りを求めません。なので問題ないと言えば問題ないです。
ただ、妻が脚の毛を剃るときに試しにこれを貸してみたところ「これ使いやすいけど、あんまり深剃りはできないんだね~」って言ってたので女性基準だと剃りが甘いのかも。
男性用ボディトリマーとしては、知名度的にも機能的にも本製品はおそらくトップランナー。でも、ムダ毛処理の水準がより高い女性目線だと、改善の余地がまだまだあるようですね。
最近では一般的な女性よりも高い美容意識を持つ男性も増えてきました。そういう方々にとっては、本製品は物足りなさを感じさせる可能性が高いです。
毛の切断面が丸くならない
一口にグルーミング製品といっても、ヒートカッターという本製品とは異なるジャンルのものもあります。ヒートカッターは熱した機械先端部で毛を焼き切るという方法をとっており、これだと切断後の毛が丸くなってチクチクしないと言われています。
一方、今回のパナソニックのボディトリマーは単純にカッターで毛を切るので処理後1~2日は若干チクチク感があります。とくにデリケートゾーンはこれを感じやすく、このせいで痒さを感じて掻いてしまったりすると、かぶれてしまったりすることもあるので注意。
私の場合は「やっぱりちょっとはチクチクするなー」ぐらいに軽く思うぐらいで済みますが、敏感な方は慎重に考えましょう。デリケートゾーンの炎症ってだいぶ大変そうですし。
オイル差しが面倒
くわえて、パナソニックボディトリマーは使用前後に専用オイルを刃に差すよう指示されています。
「こんなの簡単なことじゃん」って言われるかもしれません。でも実際に使っていると、毎度毎度やるのはかなり面倒。刃の長辺3箇所に加えて両サイドもですよ。合計5箇所にオイル差しが必要です。
「そんなの律儀に守らなくて良いんだよ」という意見もあるでしょうが、私ゆとりばてぃのようにマジメな人間はどうしても守らざるを得ません。外食であっても毎食「いただきます」「ごちそうさま」を言うぐらいマジメ。デリケートゾーンに使うともなれば、刃こぼれとかして肌に傷をつけたらけっこうヤバいことになるので…考えただけでもゾッとしますね笑
ちなみに専用オイルはちびボトル1本分が付いてきます。
量はたっぷりあるので、ランニングコストは大きなデメリットにはならなそうです。ただ毎回のオイル差しが面倒くさい。その一点です。私はだいぶ面倒くさがりなので、大げさな批判になってしまったかもしれません。
まぁでも自分の視点で本音でレビューするのが当ブログの方針なので、パナソニックには申し訳ないですが、このオイル差しはけっこーなデメリットだと指摘しておきます。
刃に毛がひっつく
どう言葉で説明したら良いのかよくわからないので、とりあえずこの見出し。
刃を押さえている黒いプラスチック部分と刃の間にある隙間に細かい毛がよく挟まります。この黒い部品と刃そのものはそもそも外すことを想定していない作り。なので、ここに挟まった毛をキレイに取り除くには、むりやり隙間をこじ開けて息を吹きかけたり、ブラシ使ったり。なかなか面倒な作業です。
それと、使っている最中にはアタッチメントにも頻繁に毛が絡みます。毛の長さにもよるかと思いますが、先述のとおりオイルを刃に染み込ませていることもあり、絡まった毛をいちいち払い落としながら処理を進めていかなければなりません。「サーッとカットして、スッとその毛を落として次」という軽快なテンポは残念ながら実現しません。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
優しい剃り心地
デリケートゾーンに使える
マットで防水仕様の素材
海外対応のケーブル充電
深剃りは難しい
毛の切断面が丸くならない
オイル差しが面倒
刃に毛がひっつく
第一印象評価
第一印象での評価は星4つ
手軽かつ安全なムダ毛処理を可能にしてくれる製品です。ついに海外電圧にも対応し、長さ調節用アタッチメントも付いたので、ひととおりの機能拡充はこのモデルで1つの頂点を迎えたと言えるでしょう。
価格は1万円弱(アマゾン)でやや高いかもしれません。ですが、型落ちモデルや下位モデル(6,500~8,000円あたり)では不足する機能が出てくるため、買うなら上位モデルであるこのER-GK80を強くおすすめします。なのでコレ以外のモデルのリンクは貼りません笑
オイル差しの手間や処理後の若干のチクチク感などは減点対象ですが、それぞれに星を1つずつ減らすほどではないので、これらをまとめて1点の減点としました。
あとから評価
しばらく使ってみての評価は星3つ
長期的に使っていくと、当初思っていた以上に使用前後のオイル差しと使用中のひっついた毛を払う作業が面倒だと判明。肌への負担や全体的な取り扱いの容易さは依然として高い質を保っていますが、手入れ面で第一印象時よりも不満を感じるようになったので、星1つ減らすこととします。
パナソニックのボディトリマー(ER-GK80)は誰におすすめ?
ほとんどの男性
メンズ向けと謳って販売しているあたりが上手いですね。需要が急速に拡大している一方でまだ成熟していない市場。そんな中「迷ったらコレ」と買いやすいバランスのとれた商品を出してきました。残さず毛を完全に剃りきりたいと考える方(とくに女性)には役不足ですね。そこがターゲットではないので。
とにかく、「今まで毛の処理なんて考えてもみなかった」「毛の処理したいけど何買えば良いのかわからん」という男性には初めの一歩としてオススメ。私はというと、ぶっちゃけ他の製品を知らないからとりあえずコレを使っているという感じ。数年して他社からも良い製品が出てきたら、試しに乗り換えてみようと思います。
以上です。
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