こんにちは、ゆとりばてぃです。
とっても久々のブログ更新となりました。
タイトルの通りただフォションホテル京都のカフェ「サロン・ド・テ・フォション」で開催されたアフタヌーンティーにひとりで行ってみた出来事を書くだけですが、、、

なんと実は「構想1年」
謎に期待の膨らむページとなっております。ただ放ったらかしだったというのは読者のみなさんと私との秘密です。
最近のウェブサイトの書き方でいくと、まずはここで「フォションホテル京都がどういうホテルなのか」「アフタヌーンティーがどういう娯楽なのか」みたいな流れになるはずです。
なんですが、なんといっても私は紅茶評論家に勘違いされただけ。たまーに紅茶を飲むだけの凡人ですから、余計な知ったかぶりはせずにさっそくその本題エピソードに進みたいと思います。

お一人様アフタヌーンティーの貫禄
アフタヌーンティーにお一人様で臨むということ。
そこにはいろんなニュアンスをくっつけることができます。
お、このひとはかなりのカフェ通かな?
あー、SNSで写真あげたいだけ人間が来たんだろーなー
うわー、恋人とか友達とかいないんかなー
みたいな。
まぁ別に他人のことなんて気にしないって場合がほとんどだと思いますし、お一人様がそれほど珍しいというわけでもありません。
ただなぜか本人からすると、なんというかラーメンを一人で食べるのとはどこか違う。ちょっとした風格と貫禄をまとった気になるわけです。
しかも男性ひとりで来ていたのは私だけでした。いっちょまえに一眼レフを持ってきちゃったりとかして。

椅子の写真を撮っちゃたりとかもするわけですね。
調子に乗って天井も。


勢い余って壁まで撮影。
見るからに高級宿って雰囲気なので、予約時にドレスコードの記載もありました。
ただ、さすがにめちゃくちゃフォーマルというわけではない様子。私は白いTシャツに紺のシアサッカージャケットという、IT企業勤めのイキったひとみたいな服装で参加させてもらいました。そしてもちろん、そういうひとは茶色の革靴を履いています。
同行者に恥をかかせるというリスクが無いので、お一人様アフタヌーンティーの場合は微妙に攻めた服装をすることもできます。
つれづれなるお一人様
お一人様だと、食事中もわりと暇がちだったりします。
当たり前ですが「これ美味しいね」を言い合える相手もいないですし、ほんとどうでも良いけどなんやかんやで楽しく聞いちゃうような恋愛話を聞かせてくれる相手だって、もちろんそこにはいません。
かといって、独り言を言いまくっちゃうのは狂気。食べ物とか飲み物とかに話しかけてしまうと、あまりにも不思議ちゃんです。

ナプキンを見つめるだけの時間もあったりとかして。
無言で食べればオトナだけど、なんとなく雑魚キャラ感を醸してしまうおそれが。
そんなことを考えながら開始を待っていると、つれづれなるままに1~2時間すずりにでも向かってみようかという気持ちが湧いてきます。数百年ものあいだ日本文化に根付いているあの趣深い心です。
というわけでスマホに紅茶と食べ物の感想を入力しながらアフタヌーンティーを楽しんでいると……
フォションホテル京都×CARON(キャロン)
やがて「ティーマスター」なる人物と出会うことになるのですが、せっかくですのでスマホで入力したその例の感想をここで披露しておきます。実はそのなかでティーマスターも出てきます。
その場で入力した感想なので、語調がむちゃくちゃなのは臨場感として捉えていただけたらと思います。
フォションホテル京都と、香水ブランドCARON(キャロン)がコラボした夏のアフタヌーンティーです。
ウェルカムドリンク

アイスアールグレイ
ウェルカムドリンクのアイスアールグレイ。
美味しいです、とても。
シャンパングラスに入ってて一瞬アルコールかと思ってビビった。ただでさえアルコール飲めないのに空きっ腹に入れてしまったらヤバすぎる。ウェルカムどころか、もはや洗礼。
とか邪推したけど、紅茶のおしゃれさに自分がついていけてなかっただけ。ノンアルアイスティー。美味しいアイスティーってガチでうまいな。これまで飲んだことあるアイスティーの中で一番うまいかも。
フォションすごすぎる。このあとが楽しみ。
アフタヌーンティースタンド

アフタヌーンティースタンド
メインのアフタヌーンティースタンド到着!!
なんとまぁ優雅でお上品なこと。
三連の華やか砂時計に和洋折衷の南部鉄器ティーポットがまた絶妙。
激おしゃれ。
タルト

きのこのタルト?
さて、食べましょう。
正確な名前よくわからないけど、きのこのタルト的なもの。
まずはしょっぱいのからいってみよう。セイボリーとか言うんだよね、たしか。
うん、しょっぱい。うん。特になにか気の利いた感想が出てこなくて悔しい。
コッド

コッド?
スタッフの方が「コッド」と言ってた気がする。
タラをなんかうまいことやってトーストに載せたということ?
夏野菜のいやみのない苦味、程よいぐにつと食感とコッドムースの組み合わせが美味しい。タルトよりも塩気が控えめで食べやすい。
パルフェ

桃パフェ
桃のパフェ。いや、もはや「パルフェ」とか言ってたのかな。
名前はともかくおいしすぎ!!
桃コンポート・シャンパンジュレ・桃のアイスクリーム。そこにリキュールかけてもらった(アルコール飲まないけどお菓子に入ってくるのは大歓迎)。
上品な甘さといろんな食感で楽しすぎ、おいしすぎ!!!
優しさと華やかさがすごい。
果物のデザートってあんまり美味しく感じたことないけど、これはまじですごい。
サンドイッチ

クラブサンド
クラブサンド。
ふつうに美味しいクラブサンド。
きゅうりってクラブサンドだとすごく美味しく化けるよね。
スコーン

スコーン
スコーン。※一番下の段のそれ。
隣にジャムとバタークリームが用意されていて、ジャムはフォション製らしい。
ただ美味しいジャムの味を知っている長野県民だからか、個人的にはバタークリームのほうがとても美味しかった。ツルヤのジャムうまいからなぁ。
ティーマスター vs. 紅茶通
ティーマスターっていう肩書のスタッフが席まで来てくれた。
フォションホテル京都のアフタヌーンティーでは、「ティーマスター」と呼ばれるお茶の魔術師的な方が食事中にテーブルをまわってきてくれます。グリーティング的な。

グリーティング的な。※写真の奥に写っているのはパティシエの方。
それでティーマスターが私の席に来てくれたときに、ダンディな声と口調で、
紅茶男子良いですね。紅茶お好きですか?
とか言うわけです。
もうほんと皆さんがいま想像された通りのダンディな感じで聞いてくるわけです。
そしたら「あ、え、あ、まぁ好きです、、照」みたいに応えるのが人類。
そんなふうに完全にペースを握られてしまったティーマスターとの会話は、隣の席の女子大生2人にはっきりと聞こえるレベルの声量で、しかも私が紅茶通だという勘違い前提を共有しながらスーパーボールのように弾みまくり。

紅茶メニューを速読しながら聞く!
ティーマスターの「このブレンドは私が作ったものなんですよ。フランスの本社から来たスタッフの厳しい審査に通らないとこのメニュー表にはのせられないんです」的なお言葉には、こまかすぎない粗目のごますりぐらいの感じで丁寧に応答していきます。
いろんな知らない世界の話が聞けるのでこういった会話自体はわりと好きなのですが、紅茶通みたいになっているのが恥ずかしい。
調子に乗って「ロットによって配合の比率とかも違うんですか?」とかいう美食家みたいな質問をしてみたりとかもしちゃったけど、実際はルピシアの福袋を年始に1回買うのだけの凡人です。しかも「茶葉はめんどいからティーバッグが良いな」とかほざいているようなレベル。

最終的には名刺まで渡してもらっちゃって、なんか恐れ多いっす。
せっかくなので、ティーマスターが渾身の力で考案したスペシャルなブレンド「メルシーメルシー」を注文してみました。現時点でのご自身での最高傑作だそうです。
メルシーメルシー

メルシーメルシー
というわけで、ティーマスターの創作ブレンド「メルシーメルシー」
感謝の気持ちを表現したとのこと。
ほんとは「赤い果実」という紅茶がすごく気になったんだけど、ティーマスターがそれをさらにわざわざ微調整したというんだから飲んでみるしかない。
はなやっかーー!!!赤い果実のフレーバーなのか??めっちゃ華やか。しかもちょいクセあるのがほんと好き。
てか赤い果実ってなに?
あとで「赤い果実」そのものも飲んだんですが、たしかに「メルシーメルシー」のほうが美味しい。それどころか、このアフタヌーンティーでは5種類ぐらいの紅茶を飲ませてもらったんですけど、本当に「メルシーメルシー」が一番美味しかったです。すごいよ、ティーマスター!!
プチシュー

クリームチーズプチシュー
プチシュー。
セイボリーのひとつなのか、スイーツのひとつなのか。
どちらにしても、シトラスとクリームチーズとかいう、おれ得な作品。
シュー自体はじゃっかんパサっとしてた感じするけど、バランスが無敵。
ラップサンドイッチ

トルティーヤラップ
トルティーヤのラップサンドイッチ。
具材がしっかりといろいろ入ってるけど、ほどよい酸味があってさっぱりとしてる。
トルティーヤってちょっとくさいときがあるんだけど、それがまったく無いのも地味にポイント高い。
だんだんお腹いっぱいになってきたな……
マフィン

ココナッツマフィン
ココナッツマフィン。いや、ココナッツケーキだったかな。
とりあえず、めちゃ美味しい。お腹いっぱいだったけど別腹オープンしたわ。
ココナッツフレークって主張激しくなりがちなイメージなんだけど、とってもお上品。バラ(と確かライチ)のガナッシュ的なトッピングがこれまた美味しく麗しい。
ケーキ自体も香りしっかりですごく美味しい。変な粉感の無いびっちりケーキ。
ムース

ヨーグルトムース
ヨーグルトムース。
ふわっふわヨーグルトムースが、チョココーティングで包まれている。
ころんとした形がかわいい。桃のほのかな香りもして全体として「あら、すてきね」ってマダムに言ってもらえそうな感じ。
酸味が強すぎなくて食べやすい。
そいえばなんか暑くなってきた、リキュールの酔いがまわってきたかな、、、
バターサンド

CARONバターサンド
CARONバタークッキーサンド。
ついにここまで来た!!!
アフタヌーンティーのスタンドがテーブルに置かれたその瞬間からもうずっと気になってたやつ!!
フランスのフレグランスブランドCARON(キャロン)の香水をイメージしているそう。
ぐにゅってバタークリームが出てきて食べにくいんだけど、味はとっても良い感じ。そのぐにゅって食感が個人的にはめちゃ好き。
終盤に持ってきたらけっこう重め。なかなかに甘くて、すごい食べごたえ!

手土産もこのモチーフ

フレグランスのサンプルです
コンポート

ぶどうのコンポート
ぶどうコンポート。どちらかというとマスカルポーネが主役?
ぶどうジュレが輝いていてめっちゃきれい。
マスカルポーネだけど、くどくなくて、食感はとろとろ&くったりの間ぐらい。ぶどうコンポートもまた絶妙な食感。
爽やかじゅわっと。そろそろ語彙力と集中力の限界が来てる、、、
マカロン

カシスマカロン
たしかおすすめのマカロンみたいな話だったする。
カシスうますぎーーー!!!
なんかムース?中身の中にさらに中身みたいな感じでカシスジャムがあって、なかなか強めに甘酸っぱい。好き。
マカロン自体もパサつきなくて美味しい。いつも「マカロンって見た目だけじゃね?」って思ってたけど、ほんとに美味しいマカロンってあるんだな。
フルーツゼリー

青りんごのゼリー
青りんごのゼリー。
ゼリーといっても固めのあれ。
長野県民的には「あ、みすず飴」と思わずにはいられなくて、じゃっかん高級感を損なってる気がしてしまう。
まぁでもみすず飴だって普通に美味しいし、それなりに良いお値段ではあるんだけど。
締めに持ってきたのはミスった。
お一人様ヌン活は「面白い」
とにかく、このヌン活(アフタヌーンティー活動のことらしい)はものすごく高い満足度でした。
きっとグループで行けば「楽しい」に違いないアフタヌーンティー。
そこをあえてひとりで行くと「面白い」です。
実は今回のがクセになって、翌年には別のホテルにお一人様ヌン活しに行ったほど(そこではあんまりメモとってないのでブログにはしないかも)。

カフェの内装だったり、食器だったり、一つ一つのメニューだったり、自分の別腹の容量だったり、あらゆることをじっくりと観察できます。
あまりに観察している感が出ているとティーマスターがめちゃくちゃヨイショしてくれちゃうので、そこは要注意。
そういえば以前パン屋さんのプレオープンに招待してもらったとき、一つ一つのパンの感想をしっかりと記入していたら帰り際に「厳しいご意見をバシバシありがとうございました」って言われてしまったこともありましたね。アンケートまだ読まれる前なのに。てか、ほぼ褒めてたのに。
以上、フォションホテル京都のアフタヌーンティーに男子一人で参加して、美味しく、そして面白いひとときを過ごしたよという夏の小話でした。
企業ではなく個人で書いているブログなので、簡単な感想、質問、リクエストなどを頂けるだけでもとても励みになります。
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