衣類収納にはいろんなやり方がありますが、どうしても服を畳むのは面倒…。シワも気になりますよね。
結局はハンガーにかけて吊るしてしまうのがラクだし、型崩れもしにくい。このページではそんな収納にもってこいの製品で私も実際に使っている、ドウシシャ販売ルミナスプロハンガーラック(シングル120cm)をレビューしてみようと思います。
これです。
先に総評を言ってしまうと、こんな感じになります。
第一印象評価:
あとから評価:
一言コメント: ほんとにプロも使ってるの?
ルミナスプロハンガーラック(シングル120cm)の気に入ったところ
グラグラ無しの安定感
私自身がこのルミナスプロハンガーラックを実際に使っていて、個人的に最高のメリットだと感じているのは、その安定感です。
グラつかない。たわまない。折れない。くずれない。
ハンガーラックにとってすごく大切な要素であるにもかかわらず、達成できていないハンガーラックが世の中にはたくさんあります。ルミナスプロハンガーラックはその部分にしっかり力を入れている製品だと思います。
ちなみに、大きさや段数の違いにで何種類かバリエーションがありますが、私の持っているものは120cmで一段のモデルです。一番長いものだと150cmのものがあります。
私のものは120cmですが、この大きさだと相当の分量の衣類をかけることができます。
よくある安めのハンガーラックでは、ちょっと重いコートを数着かけただけでポールがたわんだり、片方に傾いたりしてしまいます。ひどいときには折れます。なので「あーあ、せっかく幅広いラックを買ったのに、結局そんなにたくさんは掛けられないなー」という場合が多いです。服の重さにアッサリ負けてしまうせいです。
一方、スチール製のこのルミナスプロハンガーラックは服の重さなんてお構いなし。このラックがキツそうな表情をしている姿を一度も見たことがないです。
これぐらいは余裕です。
これぐらいの分量であれば、もうほんとね、まったくグラつかないですし、もはや「え、なんか物足りない?もうちょっと何か掛けようか?」って思っちゃうぐらいです。
公表されている本製品(120cmの一段モデル)の耐荷重は、なんと90kg。
日本人平均体型であれば性別問わず、懸垂しても大丈夫なレベルです。
デザイナーブランドのいかつい鉄製の服みたいなのをかけない限り、120cmのポールにいくら服をかけても90kgを超えることはないと思います。そういう服を買ってみたりできちゃうリッチ層には、このハンガーラック買うよりもクローゼット改造がおすすめです。
で、
具体的に言うと、何着ぐらい服かけられるの?
って話になるわけですが、この幅120cmモデルの具体的な着数目安は公式には発表されていないようです。ただ、同ライン製品の幅100cmモデルの収納量目安は公表されていて、夏服32着 or 冬服16着だそうです。今レビュー中の製品は120cmモデルなので、その数字を1.2倍にしてみれば、まぁ大体の目安はわかります。
ということで、100cmモデルを基準にしてみると、私が使っている120cmの収納量目安はこんな感じになります。
夏服38.4着 or 冬服19.2着
アマゾンの商品サイトだと計算方法が違って、なぜか夏服43着 or 冬服21着とあります。ですが、まぁいずれにしても、120cmの幅に収まる分量であれば服の重さに負けるということは無いと思います。
実際、上の写真では、
- スーツ上下 × 1
- ベスト × 1
- シャツ × 6
- ジャケット × 3
- 春用アウター × 2
- 冬用アウター × 4
が掛かっています。ややゆとりを持たせた間隔でかけているとはいえ、ポールの幅120cmをほとんど使い切っている状態です。
要するに
好きなだけ服掛けてokだよ
ってことです。
一応この頑丈さの理由を簡単に書いておくと、以下の2点がポイントらしいです。
- 1.3mmというポール素材の厚み(一般的に約1mm)
- 完全溶接の接合部(一般的には部分溶接)
完全溶接っていうのはこんな感じです。
ラックを支える下側のポールです。
ここが部分的な溶接だったり、別パーツを差し込んだりする製品だとすぐに壊れちゃうんですよね。「バキ」っと折れたり、「すぽっ」って抜けたり…。このルミナスを買う前過去3回ぐらいはそういうのを使っていました。めちゃくちゃストレスフルでしたね、あれは。
そして、実際にハンガーを掛けていく上のポールにいたっては、もはや溶接どころか1パーツみたいになっています笑。
もうこうなってくると「外れる」という概念すら、そもそも存在しないレベルになってきています。
くるっくる・ピタッな高機能キャスター
キャスターも「高機能だね」って褒めておきます。ただ、高機能といっても「ハイテク」的な意味ではないです。むしろローテクですね。でも使い勝手がとてつもなく良いキャスターです。
このルミナスプロハンガーラックのキャスターはタイヤのような形ではなく、ごつい球体です。
ヘルメット的な。
このなんだか“圧の強い”球体をしているおかげで、
衣類の重さにしっかりと耐えて、それはもうクルックル、スムーズに回ります。
そしてなんとケチることなく、このゴツ球体が4本すべての脚先に使われています。
贅沢にがっつりボールキャスター4つです。
このキャスターたちのおかげで、めちゃくちゃハンガーラック全体をラクラク動かすことができます。さっきのセクションで紹介した抜群の安定性と相まって、多めに服がかかっていても片手で移動可能なぐらいです。
あまりにスルッスルなので、スーツケースみたいな感じで目を離してるうちにどっかにころころ転がってっちゃうんじゃないかと心配になりますが、、、
簡単にオン・オフを切り替えられるキャスターストッパーもしっかり付いています。
このストッパー機能ももちろん4つ全てについています。
とりあえず申し訳程度についてあるわけではなく、ちゃんとストップするストッパーなので、安心の使い心地です。
地味に使えるおまけ収納
ルミナスプロハンガーラックには、メインのポールに加えてちょっとした収納部分もあります。
具体的には、サイドフックと小物用斜めハンガーが付いています。
まずはサイドフック。
ズボンハンガーを掛けている部分がサイドフックです。
例えばこんな感じの使い分けをしたりもできます。
- メインのポール
→ 長時間きっちり収納しておきたいモノ。 - サイドフック
→ 帰宅後すぐに脱いで、さっとハンガーにかけたいジャケットやコートなど 。
私自身は、下の写真のようにブラシと除菌スプレーを掛けて活用しています。
ちなみにスプレーはジェームズマーティンです。
こんな感じで、バラバラしがちな小物を掛けちゃったりするのが、個人的には好きです。わざわざそのためにスペースを設けるのは大げさすぎるけど、ちょっとどこかにまとめてしまっておきたいみたいな小物たちですね。
それから、上の写真の中で、ポールの真ん中らへんに三ツ山みたいに付いているのが斜めハンガーです。本体とは別パーツになっているので、水平方向に回転させることができます。自由に位置を調整できるので、バッグをちょいがけする時とかに便利です。
無段階で調節できる高さ
完全溶接などで強度を最優先に考えて作られているこのルミナスプロハンガーラックですが、高さ調節もしっかりできます。
公表値では118cm~184cmの範囲で高さが調節できます。実物で試してみても、ほぼ同じ数値でした。
しかも、最初から決められている高さ調節用の穴にネジを通すわけではなく、なんというかネジを締めて柱を押さえ込んで留めるタイプ(ちょっと意味不明ですが笑)。
とにかく、無段階で自由に高さを調節することが可能です。
下の方に見えるプロペラみたいなパーツが高さ調節ネジです。
もちろんこの高さ調節ネジも鉄製で、柱をがっちり押さえてくれるので、めちゃくちゃ強度が高いです。
ハンガーラックあるあると言えば、、、「高さ調節したら、ネジが耐えきれなくなってポールずり落ちてくるんだけど…。結局一番低いところで使うしかないわ笑」というのがありますが、ルミナスプロハンガーラックだとこれが起こりません。
ルミナスプロハンガーラック(シングル120cm)のイマイチなところ
組み立てが面倒
繰り返しになりますが、ルミナスプロハンガーラックはその圧倒的強度がウリ。ですが、それはパーツの軽さやパーツ同士の接続の簡単さと引き換えです。
このハンガーラックは、プラスチックパーツをワンタッチでカチカチはめていくタイプの組み立てではありません。
スチールでできたパーツを、鉄のネジを固く巻いて組み上げていかなければいけません。プラスチックと比べるとかなり重たいです。しかも大きい製品なので、床に当たったりすると傷をつけてしまやすいスチールパーツ。
ひとりでの組み立て作業だと、身体的にも精神的にも想像以上にエネルギーを使います。
ふたり以上の場合は、だいぶラクに作業ができるはずです(つまり私はひとりでやりました。身長168cmの男性ですが、20分ぐらいかかったと思います)。
ひとりぐらしをしてる人は、友達や恋人と楽しく組み立てる方が良いなって感じでした。
「そんな関係の人いないよー」って人は、
まずおしゃれな服を買います。
おしゃれになったことで友人や恋人ができます。
「一緒にハンガーラック組み立ててくれない?」とお願いします。もう自分はおしゃれになっているので、断られることはありません。おしゃれな自分と友達になってくれたり恋人になってくれたりした人たちなら、その中の何人かはおしゃれな感じのはずなので、他のおしゃれな人がどんな服を持っているのか、そしてどんなハンガーラックを使っているのか、やっぱり興味があるはずです。
実際に手伝ってもらって、おしゃれの話でもしながら作業を終えます。
そんなふうに心温まる縁をくれた服たちを、完成したハンガーラックに大切に掛けます。
という感じで乗り切ったら良いかもしれません。
まぁとにかく、「おしゃれとは何か」的な難しい話はよくわからないですが、お伝えしておきたいことは組み立てが結構大変ってことです。
デザインが無骨
次は見た目についてのお話です。
プラスチック製のちゃっちい製品と比べれば、オールスチールのこのルミナスプロハンガーラックはだいぶマシです。というかカッコイイと言っても良いかもしれません。
ただ、木製で暖かみのある商品とか、シューッとポールがスリムに伸びてるスタイリッシュな商品とかと比べると「ちょっとデザインが退屈かな」って感じがします。たとえば木製のだと、こんなのがあります。
スタイリッシュな雰囲気のもので言えば、こういった感じのなんというか“無駄を削ぎ落とした”みたいなハンガーラックも売っていたりします。
もちろん強度を最優先していることが理由だとは思いますが、他のハンガーラックも見渡してみると、ルミナスプロハンガーラックはデザインとしてはひねりが無いという印象です。
下がデッドスペースになってしまう
最後に、空間的な観点でのデメリットを挙げておきます。
このページで扱っているシングルモデルは下のバーが1本なので、服を掛けてある下のスペースは収納に使えません。
ハンガーラックの中には、ラック下部が物を置けるような作りになっている製品もあります。例えば、先ほど紹介した木製ハンガーラックがそんな作りですね。
サンプル写真には、靴とか帽子とか置いてありますね。
一方、ルミナスプロハンガーラックのポール1本モデルはこの通り、何も置くことができません。
デッドスペース化します。
もしそれでも何か置こうと頑張るなら、床に直置きです。ちょっとなんか見た目も損なうし、気分的にも床に直接置くのはなんかモヤモヤします。
ですので、自分の部屋や家のスペースを極限まで使いたいという方には厄介かもしれません。その場合は2段式のものの方がおすすめです。同じルミナスプロハンガーラックシリーズでも、2段式の商品も展開されているようです。
個人的には2段にしてギチギチに収納するよりは、1段でゆったり、ゆとりを持って服を掛ける方が好きです。ただ、一応スペースを食ってしまうという点は間違いないので、デメリットとしておきます。
まとめ
まとめるとこんな感じです。
グラグラ無しの安定感
くるっくる・ピタッな高機能キャスター
地味に使えるおまけ収納
無段階で調節できる高さ
組み立てが面倒
デザインが無骨
下がデッドスペースになってしまう
第一印象評価
第一印象での評価は星3つ
これまで私が使用してきたハンガーラックたちの中で、群を抜く安定感を持っています。服を吊るというハンガーラックの基本的役割は、文句のつけようがないほどに果たしていると思います。
最初の減点対象は、下のデッドスペース。もちろん2段で上下にかけられるモデルもあるので、ルミナスプロハンガーラックシリーズそのもののデメリットとは言えません。ただ、このページでレビューしてみた1段モデルに限って言えばデメリットと言えそうです。
もう一つの減点はデザインと組み立ての面倒くささ。両方とも深刻なデメリットとするほどではないので、合わせて星を1つ減らすこととしました。
あとから評価
第一印象での評価は星4つ
しばらく使うと「下のスペースもったいない」問題はそんなに気にならなくなってきました。むしろ、好印象。というのも、このブログの名前はそもそも「ゆとりばてぃブログ」です(軽く宣伝)。見た目に窮屈さが出ない“ゆとり”ある状態の方が好きなので、1段式モデルを買ってみて正解だったかもしれないです。
あえて収納スペースを1本のバーに限定されていることで、服同士のスレが抑えられ、掛け外しもしやすく、見た目にも圧迫感の無いスタイリッシュな装い。余裕のあるたたずまいが個人的にツボにハマってきたので、星1つ増やすことにしちゃいました。
ルミナスプロハンガーラック(シングル120cm)は誰におすすめ?
ハンガーラックに愛想を尽かしてしまった方
余裕のある収納が好きな方
これまでハンガーラックで失敗してきて「もうハンガーラックはごめんだ」と愛想を尽かしてしまった方に、ぜひもう一度だけこれを試してほしいぐらいです。ハンガーラックへの価値観が変わるんじゃないかと思えるぐらい、圧倒的な頑丈さです。びっちり詰まった収納じゃなくて、ゆとりある収納の方が好みって方の場合は1段(シングル)が良いですね。
ただ、デザインまでこだわるって場合にはそれほどおすすめじゃないです。もっと予算を上げて、使い勝手とデザインを高いレベルで兼ね備えた商品を買ってみる方が良いと思います。
以上です。
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